鵬=IIIIII副r “==田 ヽ c ヽ T N V さ o 〓 ヨ o 一 ̈ o o こ > コ δ ヽ4ヾキーヽ▼mユ一ぞ』”∽す”ヽ 酬 期 回 ヽ中 一ユoヽo「o● ̈2,ol 一∽Φ^一うo 咄いコ謡― 「oαc8・コ〓・〓バ訂3一 ”>“〓>】♂ VOICE新書 /~ヽ 騨 、摂報‐AIR V バシャール ペーパーバツク4

※バシャール新書判は全7巻 です。新書判3は、単行本第二巻「バシャールII」の前半と同内容 で、後半は4となります。単行本「バシャール」「バシャールIII」もそれぞれ2冊 に分冊し、「バシ ャール」は1/2 、「バシャール■」は5/6 となります。7は新内容のオリジナル編です。なお、 単行本「バシャールII」「バシヤールIII」は、販売終了をもって絶版となります。

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カバー ・イラスト◎石井みき

14| 1988年3月 5日

バシャール こんにちは1 みなさんも、応えていいんですよ (笑)。 今日は、感情の解放ということを話していきたいと思います。 すべての個人は、意識が人工的に創りあげているものですが、だからといつて自 然ではない、ということではぁりません。 しかし、本来のあなたは、肉体的な存在ではないのです。 この物理的な次元は、私達の意識が表現できるほんの 一部分です。 すべてではありません。意識がこの物理次元に焦点を合わせるとき、自分自身を、 時間と空間というワクの中にはめます。そうすると、本来はひとつであるものが、 たくさんに分離して見えてきます。そして、その分離のひとつひとつが、みなさ んが人格と呼んでいるものに凝結していきます。 ある人生を生きるために、ある人格を つくるのです。 本来、意識というものは、前世も含めてたくさんの人生、たくさんの人格を持っ

14 ていますc ある見方をすれば、人生がひと つ終わ っても次があり、また次があります。 また別な見方をすれば、時間というのも幻想ですから、すべての人生は 「今」起 きている、ともいえます。 ひとつの全体意識という観点でみれば、すべての人生は 「今」起きています。 そのひと つひと つの人生は、全体意識からみれば、部分部分が凝結して小さな結 晶になったものといえますc みなさんが持 っているいろいろな性格は、プリズムに似ています。 プリズムは、真白な光を受けて、いろいろなスペクトラムに分解しますが、みな さんの人格も同じことをやっています。ひとつの均 一な光を受けて、それをいろ んな性格に分けているのです。 三角形のプリズムと同じように、みなさんの人格も三つの側面を持 っています。 「観念」「感情」そして 「思考パターン」。この三つです。 観念というのは、ちょうど現実の青写真のようなものです。そして、感情が青写

真を活性化し、思考パターンが、その設計図に従 って、現実に実現化します。で すから、観念が 一番最初の概念です。 感情はそれらを実現化するためにあり、思考パターンは、いかにそれを実現する か、個人個人のスタイルによって、どんな出来事を起こしていくか決めます。 感情の部分が、それらを実現化するためのほとんどのエネルギーをその中に含ん でいます。感情は、英語でE 。MOTIONですね。 エネルギーをモーション (動き)にする元なのです。 観念と思考パターンの使い方次第で、感情をポジティブに変えていくことができ ます。思考パターンは、私達の感情を、現実の世界にいかに使うかのフイルター になります。ですから、最初のブループリントがどうであるか、そして思考パタ ーンがどうであるかによって、どんな感情が出てくるか決まります。 この三つはすべて関連しています。 この三つがあって初めて、みなさんの人格ができてくるのですから。 そして 「人格」の 「人」ができます。

14 これは人工的につくったものですから、みなさんが変えたいときにはいつでも変 えることができます。人工的、または 一時的な形です。 今いったように 「感情」の部分が活性化の原理の、 一番大きいところです。 ですから、感情の使い方によって、これを変えていくことができます。 自分自身の感情をよリクリアに、使いたい方向に使っていくことで、残りの観念 や思考パターンを自分の持っていきたい方向に変えていくことができるのです。 しかし、ここで大切なことがあります。 よく理解してください。 自分の感情、観念、そして思考パターンを変えたとき、その瞬間から自分自身が 体験する 「現実」も変わります。 今話しているのは、哲学の話ではありません。 現実の、物理の原理なのです。 みなさんが創造している現実、そのすぐ下にあるのが先程いった三つ、観念と感 情、そして思考パターンです。その三つのどれかを変えると、自分の創り出した 人生の現実はすぐ変わります。

10 みなさんが体験するいろいろな出来事、事象は、本来すべて中立なのです。 どんな状況も、その中に本質的な意味はありません。 その事象の中にある意味は 「こういつたことが起きたら、それはこういう意味な のだ」とみなさんが前から教えられている部分からきています。 みなさんの社会では、子供の時から 「こういうものはいいものだ」というような 観念を教えられてきます。これはほとんど、親から子供にテレパシーを通して行 われています。 ですから小さい頃に持 っているみなさんの先入観念は自分のものではなく、親の ものです。大きくなって自分自身の人生を歩み始めようとして、責任を取り始め ようとすると、今までの先入観念の中で自分に合わないものが出てきます。それ を見てください。 だからといつて、古い観念がまったく役に立たない、といっているわけではあり ません。ただ、みなさん自身が進化しているということです。 観念は、進化によって変わっていくのです。

14 11 いろいろな観念があります。 共通している観念もあれば、個人個人で違う観念もあります。 それらをぜんぶ窓から捨ててください、ということではぁりません。 しかし、今この地球は大きな変化の時期なのです。 この変革の時期というのは、みなさんの社会が何千年もの間に創りあげてきた結 果です。地球上のいろいろな文明において、たくさんの、バランスの取れていな いものができています。この地球上の文明には、感情面ばかりを追いかけて、知 的な面や肉体的な面を無視しているところもあります。また、ある文明、ある個 人の中には、まったく正反対の人もいます。 この惑星のいろいろな文明が、いろいろなことをほとんどすべて体験し、今、そ れをひとつに混ぜていく、そういう時期なのです。 融合することで、バランスの取れたものができてきます。 たくさんの個人が、より高 い意識を探求していくときに、この肉体レベルはたい

12 したものではないのだ、と思う過ちをよく犯します。 文明全体が進化をしていくと、みなさんもだんだん進化して、肉体がいらなくな るときがきますが、だからといつて、今この肉体から逃げる必要はありません。 モノを否定したり、捨てたりすることで、進化できるわけではないのです。それ を包容する、含有する、統合することによ って、進化していきます。分離が少な くなることによ って、より統合されていくわけです。 このバランスを取るのに 「感情」が役に立ちます。 感情を表現するからといつて、べつにメロドラマになる必要はありません。 なにかを考えるたびに、泣いたり笑ったりする必要はないのです。 感情表現とは、自分が無限のものとつながつている、ということを知ることです。 そして自分自身でつくりあげた自分という存在を、どの一部も抑圧することなく、 フルに表現することです。 みなさんの種族に 一番共通している感情 「怖れ」について話しましよう。 この地球上で怖れは共通していますが、たくさんの違うやり方で表現されていま

14 13 す。無論、偉大な愛の表現もあります。でも、私達の観察からすると、ほとんど のものは怖れに駆り立てられて行われています。 しかしまた、怖れのために、やらずにすむこともあります。 この世界で一番大きな怖れは 「自分の存在は本当は無価値である」という無価値 観です。自己否定が、この文明の中で 一番大きく見えます。 自分がこのまま生き残 っていくために、なにかをしなければ自分の生き残る存在 価値はない、と考えています。 私のことを信じてください。 みなさんが存在する価値がなければ、最初から存在していません。 なぜなら、無限の創造者は、意味のないものは創らないからです。 みなさんが今存在しているとすれば、無限の創造者の目から見れば、みなさんに はなにか価値があるのです。 みなさんも、自分自身に同じような尊敬の目をも って生きてください。

14 怖れの持っているエネルギーは、非常に強いものです。 みなさんはそれを理解していると思います。 でも先程いったように、ある出来事、事象というものはすべて中立です。 怖れをも って対処していれば、より怖れを招くことになります。怖れと反対の愛 をもっていろいろなものに接していれば、より愛を自分の方にひきつけることに なります。 多くの人はこんなに簡単じゃだめだろうと思っているかも知れません。 でも現実には、その原理は、このぐらいシンプルなのです。 創造されたすべての存在には、基本となるものは二つしかありません。 これはみんなに共通なのですが、まずそのひとつは、「今みなさんは存在してい る」ということです。 そして基本の二つ目は、「自分が与えたものは、自分に返ってくる」ということ です。これを 〃カルマ′′と呼んでいる人もたくさんいますが、カルマはみなさん を判断する ′′業〃ではないのです。罰ではありません。

14 15 エネルギーのバランスを取る、ということなのです。 ですからこのひとつの人生の中でも別の人生の中でも、自分の中でバランスを取 る必要があると感じたものについて、みなさんはバランスを取ります。 否定的なことが起きて、そのバランスを取ろうと思うとき、自分に否定的なもの が返 ってくな必要はないのです。意識的にバランスを取り、肯定的な行動を取る ことによって、そのエネルギーのバランスが取れます。 ここで必要な大切な二つの言葉は 「願望」と 「行動」です。 望んで行動に移す、ということです。 感情が、すべての現実を打ち破る 「火」となります。 そして願望が 「炉」となります。 その中で、すべてのものが溶けていきます。 そして溶けた液体の中から、自分の欲しいもの、望むもの、それが結晶化して出 てきます。

必要なことは、みなさんが自分の感情に触れて、つまり無限のものとつながって 61 いる部分に触れて、それを否定的ではなく肯定的に感じる、ということです。 無意識のうちに、ただ反応として生きるのではなく、意識的に行動を起こしてく ださい。 自己否定について。 この文明では 「憎しみ」が 「愛」の反対語だと思われていますが、それは愛の反 対側ではあ っても、反対語ではありません。 真の愛の反対語は 「罪悪感」です。 私のいう罪惑感とは、なにかバランスが崩れたときに、それを直さなければいけ ないというところからくる自然の罪悪感ではなく、自分自身の存在そのものを否 定するような罪悪感のことです。 どんなに小さな 「否定」だとしても、です。 ほんの小さな罪悪感でも、その人格全体を抹殺することができます。 ちょうど、ほんの少量の毒でも人間ひとりを殺せてしまうようにc

14 17 ですから、みなさんの怖れを自分から離してあげてください。 そして自分自身の肯定的な面を信頼し始めてください。 究極的な信頼、無限の信頼です。 究極的な信頼というと、たくさんの人はもうそこで怖がってしまいます。 なぜなら、究極的な信頼など、とても難しくてできないと思うからです。 よくこの世では、なんでも百パーセント常に信頼することなどできないといいま す。 たくさんの人達が、いつでも必ず少しくらいは懐疑的になる、疑いが残るといい ます。 でも私達の方からみなさんを見ていると、みなさんは常に百パーセント自分を信 頼しています。 〃ほんの 一瞬でも、みなさんが自分を信頼していないときはない′′のです。 みなさんの社会では 「疑いとは信頼がないとき」という定義づけをしています。 でも私達からみると 「疑いは信頼の欠如ではない」のです。

私達からみれば、みなさんのいう 「疑い」は百パーセントの信頼を 「否定的に」 81 みたときのいい方なのです。 信頼を否定的にみるとき、否定的なものを信頼したときが 「疑い」なのですが、 みなさんは否定的な 「疑い」が肯定的な信頼よりも力を持っていると思っていま す。みなさんは、信頼を百パーセント肯定的な方に置かないで、信頼を百パーセ ント否定的なほうに置いているだけです。 ですから百パーセント信頼を始めてくださいというときに、みなさんが 「え―、 またか 。・」と感じる必要はないのです。みなさんが今まで知らなかったことを 学ばなければいけない、と思う必要はありません。 やるべきことはたったこれだけなのです。 否定的なほうに置いていた信頼、現実を、肯定的なほうに移せばいいだけです。 非常に簡単なことです。 非常にシンプルです。 非常に楽しいことです。

14 19 そして自分自身がまた、パヮフルになることができます。 無限とつながることができます。 それによって自分が大きな創造の存在の一面だということを思い出すことができ ます。 自分に力がない、と思うこともなくなります。 すべての創造物から自分が分離されている、と感じる必要もなくなります。 肯定的な感情の方の焦点となるものは、ひとつの言葉で表せると思います。 エ キ サ イ ト メ ン ト 、 「ワ ク ワ ク す る 」 気 持 ち で す 。 この 「ワクワク」は、みなさんの肉体レベルでの存在そのものを表す略語だと思 つてくださ い。 たくさんの人達が、自分の人生で、自分はどこにはまればうまくいくんだろう、 と一生懸命探しています。 自分の人生の使命はなにか、その啓示がくるように 一生懸命、待 っていたりしま す。

20 そしてなにかワクワクするようなことがみなさんの肩をたたいたとします。 そういうとき、よくいいますね、 「うるさい、うるさい。今自分の使命を探しているんだから邪魔をするな」 「楽しいことなんかで、自分の気を散らさないでくれ!」と (笑)。 みなさんは本当によく知 っていますねc 自分の使命というものは、非常に、 一生懸命やらなければならない、深刻なもの だということを ・・・。 でも、みなさんは本当は 「悦惚」の中から創られたのです。 みなさんの存在の波動は、非常に高いのです。 ですからその波動を上げてマッチさせたとき、みなさんは自分達が創造されたと きと同じ波動になることができます。 そのときに、本来の自分と一体になることができます。 そして自分のワクワクする気持ちに合わせなさいというのは、べつに毎瞬毎瞬飛

14 び上がっていなさい、ということではないのです (笑)。 ワクワクという気持ちを認識する、それだけで自分の中の平和な部分を感じるこ とができます。 鍵となる感覚は 「満足」です。 みなさんが創造されたときと同じ真実に、再びつながることです。 次のことを覚えておいてくださいc 決して、決して、決して、決して、 自然な自分になるということは――、 決して、決して、決して、 難しいことではないのです。 みなさんの人生が、痛みや苦しみ、疲れによ って満たされているとき、それは本 来の自分自身以外の人間に 一生懸命なろうとするところからやつてきています。 自然な自分にならないように抵抗するとき、すべての苦しみ、痛みがやってくる 12

のです。メンタルな、意識的な、理知的な痛み、精神的な痛み、感情的な痛み、 2 肉体的な痛み、すべての痛みはそこからや つてきます。 みなさんの自然な部分は、この創造の中に完璧に定着しています。 みなさんは、自分と他人は別の人間だと見ているかも知れませんが、「創造」は まったく区切られてない、百パーセント均一なものなのです。 自分から見て、なにか自分とは違う、分離されていると見るとき、それはみなさ ん自身の解釈を通して起きています。 ここにパラド ックスがあります。 自分でできる限りの個性を持った人間になったとき、無論他の人を犠牲にしてと いうことではありませんが、自分の個性を百パーセント発揮したときに、全体と ひと つになることができるのです。 自分の持つ才能を百パーセント発揮するとき、創造のすべての部分がそこで満た されます。 それによって、創造の他の部分に触れることができるのです。

14 23 自分の持 っている境界の、本当にギリギリのところまで近づくことができます。 この境界線は、みなさんの頭の中の定義づけでできています。 この肉体レベル、物理レベルでの分離は、みなさんの思考の中以外には、本当は 起こり得ないのです。みなさんの頭の中だけで起こっているのです。 そんな現実はないといっても、「でも、あるじゃないか」という人がいるかも知 れません。でも、それはみなさんが 「この物理的な世界は、こうでなければなら ない」と思っているからです。 みなさんの意識は、今夢を見ているだけなのです。 今いつている夢は、みなさんが寝ているときの夢ではありません。 この物理的な世界は夢ではないというかも知れませんが、それは夢とは違うと自 分の中で定義づけしているからにすぎません。 みなさんが住んでいるこの世の中で、今変化が起きているといいましたが、それ は肉体レベル、物質レベル、そして非物質的なレベルが今ひとつになろうとして いる、ということでもあります。

この物理的な次元が、固体から離れ、より柔らかくな ってきて、みなさんの見て z いる夢の次元がより固く凝縮してくるのです。 「意 識 的 な 夢 の 時 間 」 が 近 づ い て き て い ま す 。 その中では、自分が好んで体験したいものは、すべて実現化することができます。 自分が宇宙とまったくつながっていない、いつも宇宙の慈悲の中でやっと生きて いるのだ、というところから抜けられます。 すべて、無限の存在は、いろいろな形で表されます。 そして、すべての 「個」は、全体をも含んでいます。 すべての個人は、全体を、その特殊な方法の中で百パーセント表現しています。 ヮクヮクする感情の中では、そのすべての部分がひとつに溶け合うことができる のです。しかし、だからといつてその瞬間に、みなさんの足元から地面が消える 必要はありません。ただ、みなさんが生きていく中でその状態を 「道具」として 使うことはできます。 それによって、自分自身を否定している部分を取り去ることができます。

14 25 他の人を否定するものを、切り捨てていくことができます。 本来の自分自身を表現して、情熱に満ちた生き方ができます。 怖れをなくして、本当に自分自身のすべてをエンジョイすることができます。 すべての人は、自分の欲しいものを創造することができます。 自分自身や他人を傷 つけることなく、それができるのです。 私を信じる必要はないのですが、でも、こうすると私達は非常にうまく、物事を はこぶことができます。 みなさんに証明することはできません。 しかし、みなさんは自分自身に証明することができます。 そして私は、保証することができます。 自分の現実は自分が創造しているのだ、とわかれば、好きな人生を自分で創造し ていくことができます。 そして、他人を犠牲にする必要も、ま ったくありません。 この宇宙には、みなさんが必要とする以上のものが充分あります。 そうでなければ、これだけのものがここに存在するはずがありません。

それではみなさんの情熱、ワクワクする気持ち、行動、そういったものに触れて 62 いくための瞑想をやりたいと思います。 できるだけ楽に座 って、目を閉じてください。 目を開けていたい人は、そのままでも結構です。 始める前にひとつ強調しておきたいことがあります。 私がところどころで口にすることで、みなさんのイマジネーションがいろいろと 湧いてくるかも知れません。 この実習は、自分を信じるための瞑想でもありますから、出てきたものは出てき たもので信じてあげてください。 みなさんのイマジネーションの部分が、無限につながる門となります。 自分自身の波動、バイブレーションを探すための鍵となります。 自分自身が欲しいものを手に入れる鍵になるのです。 ですから、私がこの瞑想を誘導している間に、みなさんの中のイメージがいろい ろ変わってきても、それを信頼してあげてください。

B G M f o r M e d i t a t i o n

14 27 みなさん自身の方が、どこに行くかを、本当は知 っているのです。 みなさん自身が自分の現実をユニークに解釈する方法を知っています。 個人個人、みな違います。 ですから、無理に合わせる必要はありません。 それでは最初に、まず三回、深い呼吸をしてください。 息をしながら、身体がリラックスしていくのを感じてください。 すべての期待を横に置いて・・・。 自分が、あたかもゆっくり浮かんでいるような感じになってきます この瞑想のやり方を、自分は間違 っているのではないかと思う必要はありません。 みなさんは、どんなふうにやっても正しくやっています。 言葉を通して、こうしてお話をしていますけれど、テレパシーのレベルでもたく さんの会話を今行 っています。 みなさんが知る必要のあるものは、すべてみなさんの中に含まれています。

28 それらをみなさんは吸収します。 完璧にやります。 意識的にそれがわかつているいないにかかわらず、みなさんの意識はそれをやっ ていますから心配はいりません。 みなさん自身のためにはやらなくてもいいのですが、私のために、みなさんの分 析的な意識を少しリラックスさせてください。 後で欲しくなれば、拾 ってから帰 ってくれればいいのですから、今は少しの問リ ラックスさせてあげてください。 それでは続けて呼吸をしますが、先程のように深くする必要はありません。 あまり深い息を続けて、過呼吸で倒れないようにしてください。 それでは、星の海の中に、青い、透明な、非常に明るく輝いている球を想像して ください。 実際のイメージは、みなさんの感情のおもむくままで結構です。 これというイメージは特にありません。

29 14 感じるままにそれをイメージしてください。 今はイメージより 「感じ」の方が大切です。 そのエネルギーの球にな ったらどんな感じか、感じてみてください。 どんな感じでしょう? 無限までつながる星の海、それはどんなふうに見えるでしよう? 自分の感覚が拡が ってくるのを止めるような声が聞こえるかも知れません。 それも気にしないでください。 それでは今度は、日を内側に向けていきますc すべての星は、今度は外ではなく、すべて内側にあります。 みなさんのいう地球は、この中のほんの一点でしかありません。 喜びを感じる人は、それを感じさせてください。 怖れを感じる人は、怖れを認識してください。 承認してあげてください。

30 それを否定しないで。 否定的な感情をいだくことは、べつに悪いことではありません。 自分の人生の中に、困難をもたらすものではないのです。 否定的なものを否定するとき、それが困難をつくりだします。 この瞑想の間に、自分の意識が散漫になったとしても、それを認めてあげてくだ さい。 それを自分が創 っている、ということを認めてあげてください。 散漫な状態があなたに降りかかってくるのではなくて、散漫な状態があなたを通 して出てきているだけだ、ということを知ちてください。 呼吸を続けると、息と同時に、星達が自分の身体の外に拡がって、そして吸う時 にまた、それが自分の中に戻ってきます。 遠くにある無限の星達が、呼吸とともに自分にヒュツと寄 ってきて、皮膚を通し て、自分の中にある自分のセンターに集まるのを感じてください。

14 31 そして真ん中に来てぶつかり、爆発して、再び自分の境界、エネルギーの皮膚を 通り抜け、また無限 へと飛んで行きます。 ひと呼吸する間に何百万年もの時間がたちます。 字宙が再び膨張したり、収縮したりするとき、それが起きます。 宇宙が膨張するとき、自分の中のエネルギーが冷えるのを感じます。 そして星が全部集まってきて自分のセンターで衝突するとき、自分の中に炉の中 のような高熱を感じます。 この創造の子官の中の、目を射るような明るく、眩しい光を見ます。 これが宇宙の鼓動です。 呼吸です。 こ の 字 宙 の 鼓 動 を 、 ゆ つく り と リ ラ ッ ク ス し て 感 じ て み て く だ さ い 。 一定 の 調 子 で 、 ゆ っく り と 外 ・ ・ ・、 そ し て 内 に 。 ・ ・。 外 へ ・ ・ ・、 そ し て 内 へ 。 ・ ・。 外 へ ・ ・ ・、 そ し て 内 へ ・ ・ ・。

32 呼吸をするとき、その音を肉体的に聞いてください。 そして吐き出すとき、肉体的にも感情的にもこれを感じてください。 すべての創造物を今、満たします。 そしてすべての創造が、あなたを満たします。 あなたは自分自身も満たされ、そして他を満たします。 創造があなたを満たすように、満たしてあげてください。 創造が自ら満たされるように、あなたにもそれを要求します。 一方だけ、ということはありません。 あなたは、その両方に存在しています。 星を自分の中で呼吸しながら、なにか他のことを感じてください。 あ な た が 創 造 さ れ た そ の 時 に あ っ た 、 一 番 最 初 の 愛 、 そ し て 情 熱 。 それを感じてください。 呼吸をするたびに、宇宙がどれだけあなたを祝福しているかを感じてください。

14 33 あなたは、この創造物からみて、非常に可愛らしい存在です。 あなた自身も星のように輝いています。 あなたは非常に素晴らしく輝いている魂です。 みなさんは生きている光からできています。 光を自分の中に吸い入れてください。 それに自分を支えさせてあげてください。 光を吐き出してください。 そしてそれを、あなたが支えます。 すべてはひとつです。 この創造の温かい子宮の中に自分が包まれているのを感じてください。 創造の母の胸の中に優しく抱かれている自分を感じてください。 創造の父の温かい息を感じてください。 そして子供である自分を感じてください。 愛し、愛されている子供を感じてください。 信頼され、信頼している子供を感じてください。

34 創造され、創造している子供を感じてください。 永遠の、無限の子供です。 呼吸を続けて それでは自分が欲しが っているイメージ、自分に必要なイメージを、自然に浮か べてみてください。 みなさんの意識が、こんなものはいらないのではないか、と話しかけても、そう いつたものを信頼しないでください。 今自分に必要なものが浮かんでくる、ということを疑わないでください。 みなさんの中で、今たくさんの扉の鍵が開けられています。 少しずつ、普段の実生活の中の、そして夢の生活の中の自分が見えてきます。 人によっては大きなステップです。 人によっては小さなステップです。 でもこういうものは、比較をしたり判断したりするものではありません。

14 35 すべての段階は平等です。 すべての個人が平等であるように。 今から、自分がこういう考えをもつことを許してあげてください。 自分の現実は夢であり、そして夢は現実であることを・・・。 みなさんの時間でいう三日の間に、自分の中で起きたことが実現化されて、自分 が変わった、ということを知ります。 分析的な頭の部分を使って、それを探そうとはしないでください。 変化の方に、あなたを見つけさせてください。 そうすることによって、自分の一番自然なやり方でそれを受け取ることができま す。 一番自然なあなたになれます。 必 要 な 機 会 に 、 一 番 適 当 な 方 法 で そ れ に 出 会 う こ と が で き ま す 。 そして、自分自身に創造の機敏さを持たせることができます。

36 感情は 「解放」です。 感情はまた 「変化」でもあります。 さらに感情は 「確信を持った行動」ともいえます。 意識的につくりあげられた確信です。 直接的な行動なのです。 それが自分に肯定的な結果をもたらす、ということを知 っていてください。 なぜならば、あなたがそう決めるからです。 自分自身を信頼できないからといつて、ひとつひとつの細かいステップをみる必 要はありません。 すべての段階は、自然にそのワクにはま っていきます。 すべての愛が、自然の流れの中にうまくはま っていきます。 みなさんがその流れの中で行動するとき、自然にはま っていくのです。 それでは、三つ、大きな深い呼吸をしてください。 そして今、呼吸をするときに、あなたの創造の中から自分の手の中に、黄金の鍵 が手渡されます。

14 37 美しくて非常に明るい、眩しいぐらいの光です。 そしてあなたが向かう扉が、ちょうどハートの形をしていると思ってください。 真ん中にその鍵穴があります。 その中に自分の鍵を差し込んでください。 怖がる必要はありません。 どうぞまわしてみてください。 そして、ちょっと後ろに下がってください。 その扉が開いて、なにかが流れ込んでくるとき、自分が居心地よく感じられるだ けの量が、必要な時間をかけて入 ってくることを信頼します。 宇宙は、みなさんが対処できない程のものを与えることはありません。 なぜなら、宇宙はみなさんを無限に愛しているからです。 リラックスしてください。 そして楽しんでください。 自分のペースで、自然にこの部屋の中に戻 ってきてください。

みなさんは自分が以前と同じ人間かどうか疑うかも知れませんが、三分前と同じ 郷 人です。 でも、みなさんの観念、そして感情が変わりました。 ですから細かいことをいえば、同じように見えても本当はちょっと前のみなさん とは、すでに変わっています。 それを楽しんでください。 それでは、短いブレークを取ましよう。 ―十五分休憩― バシャール みなさんは今、非常にワクワクしていると、こちらで仮定して進めます。 そして後半、その 「ワクワクした気持ち」を、特殊な方法で使 って欲しいと思い ます。 みなさんが、あるいは本当にまだワクワクしていなくても、ワクワクすることに ワクワクしていると思います。それで充分です。

14 39 後半では、自分の意識の進化、そしてそれが進化していくときに起きてくるいろ いろなことについてお話しします。 今は変革の時代だといわれていますから、そういったことが必要だと思います。 無論、みなさんは常に進化していますから、それがさらに加速されるということ ですが。 これから、ワクワクする気持ちを、非常に軽い感じで使っていきますc 感情のメディテーションをしたときに、いろいろな扉が開いていく部分がありま した。 これからお話ししていくこともいろいろあるのですが、この場合、もう少し軽い 感じで受け取ってください。 そして、より拡張された、楽しい感じで聞いてください。 「意識」は、みなさんが持 つているものではないのです。 みなさん自身が意識そのものなのです。

4o 非常に大切な基本を、ひとつお話ししましよう。 それが、これからお話ししていくものの雰囲気をつくります。 みなさんは、この三次元の現実を、頭の中にあるいろいろな分離したものの表現 として創りあげています。 そして、普段の生活を、いろいろに分離した形で定義づけしています。 たくさんの違うラベルをつけることによって、それぞれに違う定義づけをしてい るのです。(*たとえば、人間は人間、スプーンはスプーンと定義づけすること で人間とスプーンを違 った存在として認識している) そういった定義づけをしているときに、お互いのものがひとつになれずに分離し たまま残ります。その状態は、あるものをひとつの決まった方向からしか見せて くれません。 意識の進化とは、ひとつのものをたくさんの角度から見られるようになることで すc みなさんは、もうすでにそのすべてのいろいろな見方、視点を持 っています。

14 なぜならば、みなさんは無限の 一側面としてつくられたからです。 みなさんは本来、本質的にホログラフィーなのです。 ひとつひとつの部分部分がすでに全体の情報を持っているということです。 この考え方は、次のような話でわかると思います。 存在が 「格子」だったとしましよう。 いくつもの線が通っていて縦横に交差しています。 そ し て そ の 線 と 線 が 交 差 す る 点 、 こ の 交 差 点 に 、 一 点 の 情 報 が あ り ま す 。 みなさんが 「成長したい、進化したい」といっているとします。 今までは、より学び、より情報を集めることによ ってそれをやろうとしていまし た。 自分自身の気づきを拡げられるように。 そして、宇宙に対する気づきをたくさん受け取れるように。 それは無論よいのですが、次のようにな ってしまうことがあります。 自分達や他のものが、個々別々に分離された状態でこの時間と空間を占有してい 4

42 ると思ってしまうのです。 そうすると、自分が学び続けるためには、その格子のいろいろな点の所まで行 っ て学ばなければならない、というような感じがします。 格子のすべての点をカバーしようとすると、非常に遠くに長い間旅行しなければ なりません。なぜならば、この格子は水平線を越えて永遠に続いているからです。 水平線に着けば、またさらに向こうに続いています。 そして歩いて行ってはこの情報を拾い、あちらの情報を拾い、とやっていきます。 歩いて歩いて、すぐに疲れてしまいます。 そして時々座っては 「もっと簡単な方法があるはずだ」と思います。 そして、こんなことが頭に浮かんでくるかも知れません。 自分のイメージの中に輝くきれいな金属の球が見えてきます。 みなさんの世界の、ボールベアリングに似ています。 表面が鏡のように輝いたこのボールをその格子の上に置くと、こんなものが見え ます。突然、すべての格子の交差しているすべての部分が、この小さなポールの 中に鏡のように写ってしまいます。

14 す べ て の 情 報 が 、 一点 に あ る ポ ー ル の 中 に 見 え て し ま う の で す 。 それが、みなさんなのです。 時間と空間の中にある一点に、すべてのものが入っています。 精神性を求めている人、スピリチュアルな探求をしている人、それはただ、すべ てのものが自分の中にある、ということを認識する旅です。 自分自身は、自然に花開くのです。 ですから、みなさんが探求を始めるとき 「くたびれてもくたびれても歩き続けな ければいけない」という考えを、頭から除いておいてください。 時間と空間を旅していくとき、実際には自分の、より 「内なる世界」に旅を始め ているのです。 次に、自分の中の見方が変わることによって、現実世界が本当に劇的に変わるこ とができるということをお話ししましよう。 何千年もの間、精神、魂といったものは自分の身体の中にある、と考えてきたか も

44 も知れません。でも、文字通りそうだ、というわけではないのです。 何世紀もの間、自分の意識は身体の中にあると思い込んできたかも知れませんが、 これも文字通りそうではありません。 精神的なもの、魂を、自分の肉体的な側面から体験しているとき 「この中にある」 と感じるだけです。 みなさんは、いろいろなものを 「段階」で考えます。違う段階、違うレベルに分 けて考えるようです。ですから、違うレベルに意識を持 っていったときに、「肉 体から抜けた」と思ってしまうのです。 でも、みなさんの魂が肉体の中にあるのではなく 「肉体は魂の物理次元であり、 三次元の中に見えている部分」なのです。 魂の、三次元レベルでの表現が、肉体です。 魂が肉体を去るというのも、この三次元での幻想です。 段階とかレベルとか、物事を分離して考えているときにそれが起きます。 意識も、肉体 の中にはありません。

14 45 肉体が意識の中にあるのです。 それがなんであれ、みなさんが外側に見ているも のはすべて、実際には自分 の中 で実現したものなのです。 すべて、この物理次元に存在するものは、みなさんの意識によって創りあげられ ています。この世の中で見るいろいろな物 。人 ・場所、それらもすべて自分の中 で創りあげた 「あなた流」のものなのです。 こういった見方をしていくと、自分は 「個人」でありながら、実際には他の人と も つなが ってひと つである、と いう所にたどり着きます。 自分自身が他の人と離れていて 「個人」だということは、幻想ではありますが、 自分が見るものはすべて自分が創り出したものですから、 「あ な た 自 身 が す べ て で あ る 」 ということです。

46 逆説的に聞こえますが、これは各個人に対して 「真実」です。 違うように見えるものはすべて、無限のものの 一側面でしかありません。 みなさんは創造の一部です。 ただ、違う所から見た 「目」のひとつひとつなのです。 すべての 「目」は、本当は平等です。 違う視点から見ているだけなのです。 ですから、意識の進化とは 「たくさんの目をもって見る」ということです。 進化は先程いったように加速していくわけですが、加速するにつれて、「進化の 過程で世界が体験するすべてのことは、実は、ある個人が元来も っていた自分自 身の一側面であった」ということを発見することになります。 ここは非常に微妙なところなので、例をあげて説明しましよう。 こういう変革の時期に起きているのは、次のようなことです。

14 すでにいいましたように、自分自身の現実を創り出しているのはみなさん自身で す。みなさんが物理的に体験しているもの、それらを創り出しているのは、みな さん自身です。 存在している、ということを否定しているわけではないのですが、みなさんが体 験していると思 っていることは、自分自身で創りあげていることなのです。 自分自身が 「ユニークだ」と思 っている部分、他の人と違う人生を歩んでいる部 分は、自分が創りあげているものです。 みなさんの肉体的な現実は、自分の思考が拡張されて生まれてきたものです。 考えたものが結品化して 「現実」となります。 この現実世界、肉体的なレベルは、みなさんが創りあげています。 あなたがそれ自身なのです。 今までは、自分がこの現実世界の中に 「住んでいる」「置かれている」という考 え方がこの世界では多かったようです。 しかし、このごろは科学者達も、この物理的な現実世界は自分の意識の延長上に ク

48 あるものだといい始めています。 それは意識からできあがっているものであり、自分自身と分離されたものが現実 なのではないといっているのです。 「観測者」と 「被観測物」は、二つともその 「観測のシステム」の中に存在する ものなので、分けることはできない、といっています。 観測者と被観測物があるとします。観るほうと観られるほうです。 でも実際には、本質はその真ん中にあります。 これが観測者と被観測者に、二次的に分けられたということです。 意識の進化とは、新たな次元に自分自身の意識をも っていくことですが、別ない い方をすれば 「自分自身を新しい次元で表現する」ことなのです。 それまでは、自分はこの中にいたと感じていても、だんだん新しい次元にいるこ とに気づいていきます。そして 「新たに進化した部分も、自分の別な側面にすぎ ない」ということに気がつきます。

14 ですから進化といっても、結局みなさんが、もうすでに自分の中にあった、今ま で見えなかったいろいろな側面を発見していくということなのです。 そういつたレベルでも、みなさんがこのレベルで見ているのと同じように、「自 分」と いう個性があります。 ですから 「進化していく」「発見する」といいましたが、実際には、より多くの、 もうすでに自分だった部分を 「思い出していく」ということです。 どうでしょう、明確でしょうか? ひとりしか、わかってないのですか? (笑) 今笑った人は、理解していると思います。 悟 り と いう の は 、 E N L I G H T E N で す ね 。 明 る く す る 、 と いう 意 味 で す が 、 光 を パ ッと つけ る 、 と いう こ と な の で す 。 自分自身の波動、バイブレーションを上げていくことが、先程いったような 「ワ の

50 クワクする気持ち」につながります。 今まで生きてきた人生は、いろいろな形を取っていました。 創 造 か ら 始 ま っ て 「第 一 」 「第 二 」 「第 二 密 度 」 ま で 今 来 て い ま す 。 鉱物、植物、そしてみなさんが呼んでいるような 「人間」の形まで。 これが三段階です。 意識の第三レベルと第四レベルにあるのは、もちろん、この人間の形だけではあ りません。宇宙全体を通してみると、いろいろな形があります。 ちょっと話は変わりますが、よその星から来た生物が二種類います。 ひとつは、人間と呼ばれる種族です。 もうひとつは、クジラとイルカです。 彼らは、みなさんがいうような 「動物」ではありません。 みなさんと同じような意識が、違 った形で存在しているだけです。 他の星に自分と似たようなものを探しに行くとき、だいたい裏庭に一匹はいるの です (笑)。

14 テレパシーなどを通し、そういった他の動物と 一緒になることで、ひとつの均 一 な意識をつくることができます。 「輪廻転生」という話からすると、たくさんのイルカ達が、もと人間であって、 たくさんの人間達が、もとイルカであ ったりします。 ちょうどこれは、「アトランテイス」と呼ばれる、みなさんの時間で三万年から 五万年昔の時代によく起きました。 太平洋に存在していた 「レムリア」も、そうです。 その頃から、だんだん地球上にいる人類が変化してきました。 地面の部分は、海の部分より少し硬くて、あまり柔軟性がありません。 そしてだんだん、自分達が、海に棲んでいる他のものや無限の意識とつながって いたことを忘れ始めました。いろいろなレベルに自分の意識が存在しているとい うことを忘れてしまったのです。 ところがイルカの種族は、そういった遠くにいる人類達との、いろいろなレベル 15

52 でのコンタクトをまだ失 ってません。 イルカの話はこれぐらいにしましょうc 今までにも、みなさんの意識の変革、進化はたくさんありました。 そしていろいろなレベルの意識とも、コンタクトしていました。 この変革の時代、みなさん自身もいろいろな他の文明とコンタクトしています。 しかし、だからといつて、そこから自分がやつてきたということにはなりません。 すべての人生は今同時に起こっている、と以前いいましたが、みなさんが今現在 地球上にいるということは、やはりみなさんは地球から出てきたものの一部なの です。 みなさんは、どこから来たということも本当はありません。 すべての場所からやつてきている、といういい方も真実なのです。 この時間と空間は、その中に埋没しているときにはそれが現実と見えますが、本 当は幻想です。

14 言葉で表現すると非常に制限されてしまいますが、「今現在にすべてが存在して いる」ということを覚えておいてください。 先程のボールベアリングにすべてが映し出されていたのと同じです。 この地球自体が今、だんだん変革を起こしています。 そしてこれから、次のようなことが起こります。 みなさんは、この第三レベルで、相当安定してきました。 そして次、第四レベルに行く準備が整 ってきています。 第四レベルはもう少し柔軟性のある、より物質的でない次元です。 私達の住んでいるエササニでは、すでにもう第四レベルにいます。 この第四密度、第四レベルが、こういう肉体レベル、物理的なレベルを体験でき る最後の段階です。 ですから私達は今、物理的な存在からまったく物理的でない存在へ移行する所に きています。 みなさんの時間であと二千〜三千年すると、みなさんも、今私達が通り過ぎよう ”

54 としている、第四レベルから第五レベルに移行するようになります。 しかし、今みなさんがやるべきことは、その第三レベルから逃げることではなく、 第ニレベルをレベル・アップすることです。 地球外文明などとコンタクトをするのは、地球から逃げるためではなくて、別の エネルギーを地球上にもたらすためなのです。 ですから、他の惑星などに自分の意識を持 っていったり、実際に行 ったりすると き、足だけはしっかり地球につけておいてください。 意識の進化とは、先程もいつたように 「バランス」です。 このレベルと他のレベルのバランスを取ること、すべてをここに取り込むことな のです。 進化とは 「統合」です。 排他的なものではありません。 水を少しください。

14 55 彼 (通訳者)には、少しエネルギーが必要なようです。 それではみなさん、楽にしてください。 そして再び、三つ深呼吸をします。 胸やみぞおちの部分に少し緊張を感じるかも知れませんが、それはかまいません。 古い現実の定義を、少しずつ壊しているだけです。 ただ覚えておいて欲しいことは、今回は軽くやることです。 自分の喜びや、軽やかさを表現してください。 この瞑想の中で、自分のみぞおちの部分にエネルギーの扉を想像してください。 これが自分 の意図、意志 への扉となります。 そして未来の自分へと導いてくれる扉です。 みなさんの第二の目 (眉間部)、そして頭頂部からエネルギーがつながり、肉体 的な部分からバランスを つくりあげます。

56 それでは自分自身のイメージを想像してください。 自分が鏡を見ていると思ってくれれば結構です。 それが、今の自分の存在の原初的な部分です。 創造の原初的な鏡です。 自分を一部一部、よく見てください。 自分のこの肉体がエネルギーの形になっていくのを見てください。 自分の身体に格子の模様が巻きついている、と見てください。 そして自分の身体がどんな形にもなるのを見てください。 ひとつだけでなく、二つでも三つでもかまいません。 自分の思い通りの身体になります。 ちょうど、エネルギーがエアロビクスをしているように、その中に映る自分のエ ネルギー体がいろいろな形になります。 それでは、自分の頭から足に 一本の軸が通 っているように、エネルギーの肉体が、 ゆっくりとその軸を中心に廻り始めます。

14 57 ちょうど、氷の上でスピンをやっているような感じです。 それが、自分のイメージの中でどんどんどんどん速く廻 っていきます。 その回転が速くなるにしたがって、自分自身の物質的な部分がだんだん薄れてき ます。 自分に居心地のいいスピードで、 一定に廻してください。 一定のスピードのままで自分を廻しておいてください。 その中で、こんなふうに廻っていても自分の意識は散漫にならず、ひとつである ことを見てください。 自分の存在自体を、非常に楽しんだ日で見ているのを感じてください。 普段と同じように自分の感覚があ って、いろいろなことを考えられる、というこ とに驚いてください。 それをやりながら、普段よりさらに想像力が豊かにな っている自分を感じてくだ さい。 だんだん物質的な部分が薄れてきます。

58 透明になってきますc それでは、今よりももう少し速く、回転し始めます。 やらなければいけないから、ということではなくて、楽しいから、どんどんどん どん速く回転していきます。 速くなるにつれて、自分自身の本来の存在の波動に近づいていることがわかりま す。 回転が速くなるにしたが って、その波動がだんだん高くな っていることに気が つ きますc ぐるぐる廻りながら、目を上に向けます。 自分がこれから行く方向の、無限の彼方に目を向けます。 そこには無限の光があって、あなたを祝福しながら迎え入れて輝いてくれます。 スピンを続けるにしたがって自分のハートとみぞおちの部分に、平らな円盤のよ うなものができます。 その円盤が自分の身体から外に向かって拡がっていきます。 ちょうどレーザーデイスクのように、青、金、赤、黄、自など、いろいろな色が

14 59 その円盤に現れてきます。 それが何回も何回も、いろいろな色に変わっていきます。 その円盤がどんどんどんどん拡がって、地平線の向こうまで拡大していきます。 回転がさらに速くな って、しかもピタリと同じペースで速くな っていくので、自 分があたかも回転していないかのように見えます。 すべての方向を 一瞬のうちに自分の中に見ている気がします。 そして、今まで想像できなかったぐらい、自分を軽く感じています。 ちょうど自分が風になったかのようです。 自分がもう、すでに物質ではなくて、ただ単に意識だけであるような、そんな感 じです。 魂のエネルギーそのものになっています。 生きている光です。 すべての存在に自分がつながっているのを感じます。

60 今、光よりも速く回転しています。 あなたは、すべての次元を今、体験しているのです。 力に満ちた自分を感じてください。 喜びに満ちた自分を感じてください。 そして、新たな自分を発見できることの感謝もたくさん出てきます。 その創造の光にキスをしてください。 光もあなたにキスを返します。 宇宙全体が今、花に満ちたあなたの美しい庭になります。 そしてそれらの花と同じように、あなたの根も、この地面にし っかりと根をはり ますc 生命自体の、冷たく新鮮な液体をその根から吸い上げるのです。 エネルギーに満ちた水を、自分の根から自分の茎や葉に通すとき、それは結晶し て 「創造」の水晶となります。 キラキラと輝く、完全なる自分を見てください。 そして創造の風があなたの頬をなでるとき、あなたの存在が鈴のように 「チー

14 61 ン ・・・、チーン ・・。」と鳴ります。 あなたは、存在そのものの音楽です。 あなたの人生は、創造の唄です。 その 「絶対的なる全体」の、すべての音符が聞こえます。 ちょうどオーケストラを聴いているように。 今あなたは、この永遠なる美しさの楽器とな っています。 非常にデリケートな、それでいてパワフルな音を奏でています。 そしてその音と、光と、色の中にあなたの喜びが今、湧き出てきます。 手 を 三 回 叩 い て く だ さ い 。 (手 を 叩 く ) それでいいです。 。・。それでいいです。 ・・・・・。それでいいです。

62 みなさんは今、意識の中で新しい分野に入 ってきました。 これから、ガイドがや ってきます。 しっかりと守られた道です。 みなさんが感じる 一番高い意識の部分に導かれて行きます。 そしてみなさんが 一番啓発されるような方向に、その光は導いてくれます。 みなさんは、インスピレーションの生き物です。 啓発された存在なのです。 みなさんが望む進化を妨げるものは、なにもありません。 次のことを覚えていてください。 存在の中で、変化だけが 一定のものです。 自分自身に、それを認識することを許してあげてください。 変化は、早く来るときも、のんびり来るときもあります。

14 63 でも、変化を許してあげるとき、あなたは一番安定していられます。 自分に次のような質問をしてください。 片方の足で立とうとするときの方が、自分は安定するでしようか? それとも二本足で歩いているときの方が、安定しているでしようか? 「動き」が、進化です。 進化が安定です。 成長して、変化して、そして愛してください。 創造されたままの、本来のあなたになってください。 確信を持 って、大胆に行動を起こしてください。 ただその中に、やさしい情熱も忘れないでください。 自分のまわりの現実に変化をもたらしたほうがいいと思 ったとき、自分を変えて ください。 自分の意識を、こう変えたいと思うところにはめてください。 そうするとまわりの現実は、そこにつながって、そちらの方向に進み出します。

64 それでは三つ、光に満ちた、愛に満ちた呼吸をしてください。 みなさんは自分の人生を創りあげる芸術家です。 好きな色を使って塗りあげてください。 自分がなりたい個人になることによって、他とつながってひとつになることがで きます。 すべての部分が 一番強くなれるだけ強くな ったとき、全体がその強さになること ができます。 今みなさんの世界が向か っている方向、進化の方向がそれです。 そしてより多くの次元の意識の向かっている方向も、それなのです。 すべての現実が、自分自身を発見し、「絶対的な全体」としての自分を発見する 方向 (あなた自身が、どの部分も欠けることのない完全な存在であり、世界、宇 宙、神そのものであるという認識)に向かっています。 これは 「絶対的な全体」としての自分を見つける、ということが 「無限」になる ということです。

65 14 絶対的な全体は、すべての部分が全部自分の中にあることを知 っています。 無限な存在とは、自分がすべてのものであり、ひとつのものであるということを 知っています。 自分自身が、絶対的な無限の意識であることを知 ってください。 この考え方は、みなさんの日常の毎瞬毎瞬に使えます。 自分の物質的な現実をすべて感じてください。 知的に、感情的に、精神的に、そして肉体的に。 これが、存在に対する祝福です。 これは、すべての現実のレベルに平等なものです。 この変革の時期にあってみなさんが奉仕できるものがあるとしたら、それは自分 の菜園をつくることです。 そしてそれは、みなさんひとりひとりから始まります。 みなさんが愛の存在として他人のモデルになれるとき、ななさんに接触する人は すべてその恩恵を受けることができます。

その人が、あなた自身が自由であることを知ることで、あなたから恩恵を受ける 6 ことができるのです。 自分自身が少し前の自分とはすでに違うのだ、と考えることを許してあげてくだ さい。 そして次のことを覚えておいてください。 現在持 っている自分の考え、定義を変えたとき、本当に違う人間とな ったとき、 みなさんは未来を変えます。そして過去も変えます。 現在のみなさんがどんな人間であろうと、新たな定義を今の自分に許したとき、 自分のこれから行く方向を、自分で決めることができます。 どんな現実でも、みな体験することができます。 でも結局は、自分で選んだものを、自分で体験します。 自分自身 の波動と違う波動 の現実は、体験することができません。 体験する現実は、みなさんの波動 の現実な のです。 その現実が好きでなければ、それを創りあげている波動を見 つけてください。

14 67 自分の中の一番強い観念は、その現実です。 「こんな現実を自分にひきよせるためには、どんな観念を持 っていなければなら ないのだろう?」と自分に聞いてください。 そしてその定義づけ、観念を見つけたとき、好きでなければ、再定義をしてくだ さい。 自分のイマジネーション、想像する力を、道具として使ってください。 自分自身がこんな人間になりたいという像をイメージしてください。 自分がしたいことをイメージしてください。 それを知っているということは、非常に肯定的なことができるということです。 人生の中でなににワクワクするか、そのワクワクする気持ちに忠実なとき、自分 の中に統 一性を持って行動しているとき、自分の現在の意識の中でできる最大限 の統 一性を保 ってそれをやっているとき、自分で新しい定義づけをしたら、その 新しい定義づけがあなたの受け取るものになります。そして、その道があなたの 歩いていく道になります。

こ う な り た い と い う 自 分 を イ メ ー ジ し て 、 そ の 人 だ っ た ら こ う す る 、 と い う 行 動 68 を、自分でしてみてください。 その人がやるように自分の感覚を総動員してください。 その人の物の見方、感じ方、音の聴き方、匂いの嗅ぎ方。 それらをすべて、感じてみてください。 そしてそんな自分にな ったら本当にワクワクすると思 ったら、そのワクワクを感 じてください。 あなたは、それになれます。 そのワクワクする感じが、なりたい自分になることを許してくれます。 そのワクワクする気持ちが、なりたい自分になるための動機づけとなります。 ここには、神秘的なものはなにもありません。 単なる物理です。 単なる力学です。 あなたが外に与えるものが、あなたが受け取るものになります。

14 69 ですから常に自分が外になにを与えているか、明確にしておいてください。 そうすれば、なにを受け取るかは、非常に明確です。 「明確さ」が、鍵になります。 それではイメージの中で、銀色に輝く、光の鍵を想像してください。 そして自分の目の前には 「意識のピラミッド」があると思 ってください。 鍵穴に、光 の鍵を入れます。 その鍵を廻してください。 そして一歩下がって待っています。 自分に 一番居心地のいい量の光だけが、その扉から出てきます。 すべての存在にテレパシーで、そして電磁気的につながっている青白い光がこち らに出てきます。 すべての現実につながっている感情の部分が、赤いバラのような色で出てきます。 すべての自然につながっている緑色の光がそこから出てきます。 すべての意識につながっている真自な光が、そこから出てきます。

自分の人生、そして生命が、その流れに乗 って漂 っていくのを感じてください。 o7 自分の願望を使ってください。 そしてその願望に、自分が欲しいものを手に入れることを許してあげてください。 今までに、こんなふうに考えなさい、といわれたようなどんな観念にもとらわれ ずに、そこから出てくるものすべてを肯定的にとらえてください。 出てくるものすべてを肯定的に解釈すれば、あなたが肯定的なエネルギーを外に 出すことで受け取るものはすべて、肯定的です。 誰か他人が、あなたに否定的なものを与えようと思 ってなにかをしたとします。 でもあなたが 「自分の人生には肯定的なことしか起きないのだ」と知 つていれば、 そこから肯定的なものを受け取ることができます。 みなさんに思い出して欲しいのは、今みなさんは夢を見ている、ということです。 目を覚まして、自分の夢を生きてください。

14 71 どちらにしろみなさんの選択です。 みなさんの見たい夢を見てください。 今までも、みなさんの選択でした。 今もそうです。 そしてこれからもみなさんの選択で、現実が創られていくのです。 なにもあわてることはない、ということも覚えておいてください。 人生というものは楽しむためにあります。 自分を潤すためにあります。 今を生きることができれば、今本当に存在すれば、過去も未来も存在します。 永遠の一部だということは、みなさんは永遠の存在だということです。 ですからなにをあわてているのでしょう? なにを急いでいるのでしょう? 自分で創りあげたその一瞬 一瞬を、充分にエンジョイしてください。 自分の存在を否定したり、あわてたりする必要はま ったくありません。

意識の進化の中で、こうなりたいというところに急いで行く必要はないのです。 27 自分の現実を 一番早く変えるためには、今あることを、今学ぶのが 一番早いので す。 自分の忍耐がそろそろ枯れてきたと思うのは、忍耐強くなければいけない、と思 い込んでいるからです。 忍耐は、非常にいいことです。 忍耐がなくなるのは、実際には自分のまわりに起 っていないことが、もうすぐや ってくると思って待っているときです。 そして現在自分が創りあげているものをよく見ることができないとき、その場所 にいないときに、忍耐がなくなります。 自分の人生をどういうふうに進んでいけばいいか、疑間が出てきたり、迷ったり したとき、自分の意識の部分をシンプルにしておいて、毎瞬毎瞬を生きてくださ

14 自 分 の 意 識 を 複 雑 に し な い と き 、 一 番 、 意 識 が 拡 張 で き ま す 。 自分が今現在に生きるということを目標においていれば、すべての細かい部分は 自然に働いて、自然にその場所に収まり、自然に起こります。 逆説的なのですが、意識の進化とは、実際には、今ここを百パーセント生きると いうことなのです。 あなたの持っているすべての情熱と、すべての願望を、しっかりと地に足をつけ て、確信をも って、そしてあなたの愛のすべてをも って、自分の信頼のすべてを も って、肯定的なほうに向けることです。 もし、どこかに自分の望むものがあ って、それを手に入れている姿がどうしても 見えないとき、「なぜこんな現実をもたらしているんだろう?」と考えるとき、 自分で自分を疑い始めたとき、自分に聞いてください。 「ど う し て こ れ で は い け な い の か ? 」 と 。 現実化されているものは、自分が以前にイメージの中で創りあげたものです。 乃

74 そうでなければ、今、ここにはありません。 それでは、三 つ深呼吸をします。 大胆さを持って、確信を持って三つ、呼吸をしてください。 椅子の上でま っすぐに座 って、非常に謙虚に、でもプライドを持 って呼吸をして ください。 生きていることに、そしてこういう情熱的な生き方をできる機会を得たことにプ ライドを持って。 みなさんの文明と私達の文明が、ここでひとつになっているのは、創造がいま創 造している、ということです。 今日、このような時間に、みなさんとこう いった会話をもてたことを感謝します。 みなさんがみなさんの社会の大使として、ここに来てくれたことに感謝をいたし ます。 今日私を、私達の世界の連盟の大使として受け入れてくれたことにも、感謝いた

14 75 します。 私達の側でも何百万もの存在が、みなさんとの分かち合いを非常に喜んでいます。 最後に、みなさんとこうして分かち合える機会を与えてくれた人々にも感謝いた します。 それではみなさん、今までの現実と違う、この、今の現実に戻ってきてください。 これからみなさんは、毎瞬毎瞬、新たな扉を開けていきます。 そしてより明るい世界へ自分の足を向けていくことになります。 毎瞬毎瞬、新たな自分になります。 毎瞬毎瞬、みなさんは新たな自分に足を踏み入れていくことになります。 そして、三回日ですが、最後です。 「毎瞬毎瞬、みなさんは、新たな自分の中に、足を踏み入れていくことになりま す―」 今度は、うまくいきました (笑)。

Q 76 どうもありがとうございました。 そしてみなさんが自分に帰ってきたら、分かち合いをしてください。 今日起きたことで、質問その他がありましたらどうぞ。 なにか質問したいことがあつたら、遠慮なしにしてください。 ・ ・ ・誰 も い ま せ ん か ? Q l (女)瞑想の時のことですが バシャール はい。最初のですか? 一一回日ですか? Q l 一一回目の方です。 バ シ ャ ー ル は い。 宇宙まで出て行 って、地平線を越えていったのですが、そのときに、胃の部分に 円盤があ って、それが外に出ていくのがわかるのです。どんどんどんどん出てい

14 77 バシャール 大丈夫です。 まず最初に、正しいやり方、間違ったやり方はない、といいました。 どう いうことが起きていても、それは新たな自分を発見していくための手段です。 この社会では、エネルギーは質量であり、質量はエネルギーだと教えられていま す。これが大きくなっていく過程で 「大きいものは重いものだ」「これは手に持 てない」という観念が働いただけです (笑)。 くのですが、それが重くて持ちきれなくて、自分が後ろにさがっていってしまう のです。それがすごく残 ってしま って。今もさが つていくような感覚が残 ってい ます。 物質からエネルギー、エネルギーから物質というのは、簡単に、いつでも、どち らにもできる、ということを覚えておいてください。 そうすれば 「エネルギーをたくさん持 っているから、自分の肉体には対処できな いぐらい重い」という考えを、なくすことができます。 もう 一度、自分自身を光そのものと思ってみてください。

78 光には重さがありません。 光自体には、質量がないのです。 重さがありません。 どちらにしても、光がすべてのものを創りあげています。 光が粒子となるとき、重さをも つことができます。 原子になると、重さをも つことができるのです。 こ の す べ て の 現 実 が 創 り あ げ ら れ て い る 一番 も と の 基 本 的 な 単 位 を 「光 」 と み た とき、なにがあ っても重くなる必要はありません。 すべての存在の背景にその軽さがあります。 そしてなにかと比較をしないと 「重い」という観念は出てきません。 根本的な光にな って、重さがなくなるとき、なにものとも比較することができな くなります。 ですから自分のイメージの中で、すべてのものを創りあげている根本的な光にな

14 79 Q ってください。 そこから派生する、原子や他のものは重さをもつことができますが、その一番も とには重さはないのです。 どうでしょう? 今のでわかりますか? は い ?。 た ぶ ん ?。 い い え ? どれでしょう? はい、たぶん。 バシャール どうもありがとう。 Q 2 (男)円盤が地平線に拡がっていくときに、先に自分が透明になっていくのに、まだ、 ああしてください、こうしてくださいというので、そのたびに戻 ってこなければ ならなかったのですが・・・。

バシャール 先程もいつたように、私の言葉にそんなに細かくついてくる必要はありません。 o8 自分のイマジネーションが自然に流れるままにしてください。 私の誘導が時々、みなさんのイメージより早くな ったりすることもあります。 それはなぜかと いうと、あまリビ ッタリや っているとみなさんの分析的な意識が 入ってきてしまうからです。 ちょっと早く行くことによって、より自然な部分が出せるようにしています。 今日この中で起きた変化が、実際に自分で見えてくるのは、たぶん今晩の夢から でしょう。 そちらの方が、はつきり見えてくると思います。 なぜなら夢を見ているときには、自分の分析的な部分がリラックスしていてあま り邪魔をしないからです。 ですから、より自然なものが見えてきます。 どうでしょう? 今のでいいでしょうか?

14 81 Q 2 はい。 バシャール では、今日はいい夢を見てください。 Q 3 (女)瞑想中にとても眠くなってしまって・・・。 バ シ ャ ー ル そういったエネルギーを 「眠い」と解釈する人もたくさんいます。 それによって、自分の普段の意識を横に置くのです。そしてちょうど夢を見てい るときのように、必要なものだけを吸収することができます。 普段は非常に好き嫌いのはげしい部分を、横に置いておくのです。 どちらにしても、みなさんの全体的な意識は、すでになにをやつているのか知 っ ています。 合 っている、間違 っていると いうことは、ありません。 それぞれのレベルで必要なものを吸収しています。

82 ですから、必要なものはすべて受け取つたということを知っていてください。 いろいろなものが出てきたとき、自然にそれがわかります。 ど う で し ょ う ?・ 今 の で 充 分 な 答 に な っ て い る で し よ う か ? Q 3 はい。どうもありがとうございました。 バシャール それでは、ここで再びみなさんに深く感謝したいと思います。 解放の音、変化の音とは、これからやるような音です。 これをよく覚えておいてください。 (大 き な 深 呼 吸 を し て 、 フ ー と 吐 き 出 す ) こういう 「溜め息」です (笑) そ し て 「笑 い 」 で す c

14 83 私達の愛を、すべてみなさんに贈ります。 そしてみなさんが、本当に良 い日を過ごしますよう

15 19881年 3月 13日

86 バシャール みなさんが創り出している時間の中で、今日のご機嫌はいかがでしょうか? セツションを始める前に、今日の私達の交流の基本的な部分をお話ししたいと思 います。 今日は 「ビジョンと創造性」というテーマでお話しするわけですが、同時に、イ ン ス ピ レ ー シ ョ ン や 〓 ∽ o o ユ 8 1 〓 ヽ .、 自 然 な 流 れ に 身 を ま か せ る こ と で 、 事 態 に 即応する、というようなことについてもお話ししていきます。 みなさんの社会では、自分のやりたいことを、自らが決めてやっていいのだ、と は考えていないようです。 また、自分は充分にインスピレーションを持っていないのではないか、と考えて いる人もいるようです。 でも、自分の現実を自分で創り出しているわけですから、ビジョンや創造性をま ったく使っていない、ということはあり得ません。 ひとりひとりが、自分の現実を創りあげているのです。 このごろでは、みなさんの社会 の物理学者も同じことを いっています。 自分自身で、まわりの環境のすべて、現実のすべてを創りあげているのだ、と。

15 今まで、こう いった話を何回か、してきました。 でも、こういう話を聞いたことがない人も心配する必要はありません。 偶然は、ないのです。 ここにいる人はすべて、皆、完璧なタイミングでここにいます。 気づいていてもいなくても、ここにいる人は皆、自分に 一番効果が得られるよう に受け取る準備が、すでにできています。 ですから、いわれていることのひとつひとつが全部わからなくても、心配はしな いでください。 だからといつて、質問してはいけないということではありません。 質問があれば、してください。 同時に、自分はなにか聞き落としているのではないか、と心配をする必要もあり ません。 みなさんは、いろいろな意識レベルに存在するように創られています。 しかし、その多層な意識レベルというのは、幻想です。 みなさんは本来、「顕在意識」や 「潜在意識」や 「無意識」などというものを持 78

88 っているわけではないのです。 ひとつの意識からできています。 それを、自分でいろいろな細かい部分に分けてきたのです。 意識の中のたったひとつの部分でも理解できれば、結局すべての部分を理解する ことができます。 自分の表層の意識の部分が、どれだけ怖れや否定的感情を抑圧していても、無意 識の部分がそれを吸収していれば、素早く表面に上が ってきます。 意識的か、無意識的かを問わず、入ってきたものは皆、必ず意識の表面に上がっ てくるのです。 しかし意識の上では、自分のペースに合う分しか受け取 っていないかのように感 じているのです。 誰でも、自分の中にある定義づけで自分の現実を創りあげているといいましたが、 今までのワークショップでは、これを最後の結論としてきました。でも今日、そ れを簡単に説明し直してから、そこからさらに先に行 ってみたいと思います。

15 ここにいるひとりひとりに、次の事を思い出して欲しいのです。 まず最初に、「すべての状況は中立である」ということです。 どんな状況も、最初から否定的だったり、肯定的だったり、意味を持ったりはし ていません。 でもみなさんは今まで、なにか起きたときには 「これはこういうことだ」と教え られてきました。 起きているのは 「中立」なことなのに、それに意識的に、潜在意識的に、無意識 的に意味を与えます。 中立な状況に肯定的な意味を与えれば、そこからは肯定的な結果しか引き出すこ とができません。 中立な状況に否定的な意味を与えれば、そこからは否定的な結果しか得ることが できません。 いつもいっているように、これは哲学ではないのです。 単なる物理学、力学なのです。 でも、だからといつて、否定的なものを見ているときに 「いや、これは肯定的な 98

90 んだ」という ′′フリ′′をしろということではありません。 自分自身をだます、ということではないのです。 自分に正直になってもらいたいと思います。 自分が今までどういうことを学んできたのかを、正直に見ていってください。 私達は知 っています。みなさんがいくら頭の中で 「これは肯定的なんだ。これは 肯定的なんだ。これは肯定的なんだ」といいきかせても、そのとき足が震えてい たら、それは心の中で 「これは否定的なんだ。否定的なんだ」といっているのを 打ち消そうと一生懸命肯定的に見せているにすぎない、ということを。 どんな状況でも、自分を一生懸命守らなければいけないと感じているときは、自 分の中では、逆に否定的なものを信じ、そちらの方がパワーを持 っていると信じ ているときです。 自分で本当に 「これは肯定的なものだ」と決め、執着を捨ててください。 肯定的なものだと知 つていれば、否定的なものがそこから出てくることはできま せん。ただ、どこかで、自分が再び選択をし直しているとしたら、否定的なもの

15 91 が出てきますc 「現実」は、それ自体が意識や意志をも つているわけではありません。 あなたがそれに選択を与えなければ、現実が勝手に変わつていくことはないので す。 「私がなにも知らないうちに、こういうことが起きてしまつた」ということは、 本当はあり得ません。 人生は 「降りかかってくる」ものではないのです。 人生は、必ず、あなたを通して出てきます。 ここにいるすべての人は、創造の 「目」だといえます。 ひとりひとりが、違う角度から、違うレベルから、違う見方をできるひとつひと つ の 視 点 = 「目 」 な の で す 。 しかも、みなさんは、自由意志を持った 「目」です。 ですから、「創造」のどの角度から見たいのかを、自分で決めることができます し、実際に、みなさんは選択しています。

たくさんの人達が、自分の五感を通して現実を見るのだ、と教えられてきました。 92 五感が、宇宙を見る 「窓」のようなものだと教えられてきたのです。 それは、ある意味では正しいのですが、実際は 「窓」というより 「フィルター」 に近い役割を果たしています。 九十九パーセントのものは、中に通しません。 自分で見たくないもの、感じたくないものは通さないのです。 自分の見たい現実しか、見ようとしません。 自分の五感をさらに拡張していくと、今まで見えなか ったものがその中に見えて きます。 肉体だけが自分だと思っているとき、自分の感覚を通して感じられるものは限ら れていますが、実は、も っとも っとたくさんのものをこの物質世界で見たり、感 じたりできるのです。 自分の肉体の部分にだけ焦点を合わせているとき、情報の九十九 。九九九九九パ ーセントくらいは通しません。 このごろでは地球上の物理学者もそういっていますが、みなさんは、この物質世

15 93 界の九十九 ・九九九九九パーセントを見ていないそうです。 つまり、光の波長だけでも、これくらいの部分しかみなさんは見えないというこ とです。 音でも、ある限られた範囲しか聞こえません。 自分のビジョン (く●8 ̈視覚 ・未来像)や他の感受性を強くしたとき、自分の まわりにあるものを、もつとたくさん感じることができます。 肉体的な視覚をより強くすること、それと同時に洞察力、自分の中の 「心の目」 を拡げることによって、さらに多くの情報を得ることができます。 この変革の時代に、たくさんの人達がそこにないものを見始めています。 聞こえないものを聴き始めています。 しかし、それらは、本当はそこに存在しています。 みなさんの普段の周波数と違 っているだけです。 すべてのものは、宇宙が創造した基本的エネルギーからできており、周波数の違 いがあるだけなのです。 他の現実、他の次元もすべて、今、ここに、みなさんと 一緒にあります。

94 ただ、周波数が少し違うので、自分で感じることができないだけです。 時々意識的な防御を少し降ろしたとき、ほんの 一瞬、それらを知覚できることが あります。 ところが自分の中に 「私が見るものはこうあるべきだ」といった期待があると、 他のものが見えた場合、あわててそれを閉じます。 そこで扉を閉じない人達を、みなさんは 「変人」と呼びます。 でも彼らは、普段、みなさんがモノを見ているのと同じように見ています。 ただ、集合的に皆が同意していないものを見ているだけです。 ほとんどの人が見ている現実と違う現実を見たとき、それをどう表現し、どう位 置づけたらいいか、なかなかわかりません。 彼らの問題点は、みんなと違う現実が見えるということではありません。 見ているものを他の人達にうまく伝えられないのです。 しかし、時々、他の現実を見ながら、それをまわりの人達にうまく伝えられる人 達がいます。 人々は彼らを 「変人」とは呼びません。

15 彼らは 「天オ」と呼ばれます。 もう少し芸術的な方向でそういったものが見える人が 「ビジョナリー」(展望を もった人、夢追い人)と呼ばれます。 変人とビジョナリーの違いは、ビジョナリーは少なくともその一部分を自分でど う理解したらいいか知っている、ということにあります。 私たちの日からみれば、ここにいるひとりひとりはすべて、ビジョンを持った人 に見えます。 そして、実際に今もそれを使 っています。 イマジネーションを使 つて、自分の現実をすでに創りあげています。 ところがみなさんは、自分のイマジネーションをどういうふうに使ってこの現実 を創ち ているのか教えられていません。 ですから、なかなかそれを使 いきれな いのです。 意識的にやらずに、無意識的にやっているだけなのです。 次のような瞑想を使って、みなさんの中にある創造的な部分、ビジョンを持った ”

96 部分を拡張することができます。 今から、身体を楽にして座ってください。 自分で楽にイメージがつくれるように、日をつぶっても開けたままでも、好きな ようにやってください。 この瞑想には、正しいやり方、間違ったやり方というのはありません。 今のみなさん自身の波動を、 一番うまく使っていくのがみなさんのイマジネーシ ョンです。 自然に使われています。 正しい、間違っている、ということはありません。 ですから、私が誘導する通りについてこなくてもいいですし、みなさんのイマジ ネーションが勝手に走り始めても、それが今のあなたにとって一番いいことだと 理解してください。 みなさんがリラックスしている間、実際の瞑想に入る前に、もうひとつの例をお 話しした いと思 います。

15 97 それがみなさんの意識の中に柔らかく入 っていくよう 三回、深呼吸をしましょう。 自分の身体の 一部 一部が、すべてリラックスしているのを感じてください。 自分のいろいろな心配が溶けていくのを感じてください。 自分の意識の部分が、緊張を手放したくないといつたら、「うん、それでもいい よ。また数分後に取り戻せるから。今はちょっと放しておあげ」といつてあげて ください。 リラックスして、遊んでくださいc 私達は今、遊び方を学んでいるだけなのです。 遊んでいるとき、私達は非常に創造的になります。 それではリラックスを続けながら、そして呼吸を続けながら、次の例を聞いてく ださい。

違 う 現 実 と い う お 話 を し ま し た が 「 今 」 「 こ こ 」 と い う こ と に つ い て お 話 を す る 89 とき、次のような方法がいいでしょう。 これをラジオの例といいます。 ここにいる人は皆、この惑星で使われているラジオという物質を知っていると思 います。 ダイヤルを使 って、自分の好きなプログラムに同調します。 しかし、ひとつの局に同調しているからといつて、他の局が全部消えてしまった と思う人は誰もいないでしょう。 他の局の番組も、すべて流れています。 自分にひとつしか聞こえないのは、自分でそこに同調しているからなのです。 すべての局の電波は、同時に飛んでいます。 それに似たような例が、映画の例です。 ここにいる人のほとんどは、映画のフィルムがどうな っているか知 っていると思 います。

15 ひと コマひと コマが続 いて、長 いフィルムにな っています。 そのひとコマひとコマには、そこで行われているいろいろなものが含まれていま すが、あるひとコマの中に入っている人物はそのコマの中にあるものしか体験し ていません。 次のコマにある部分は、その前のコマにいる人は体験することができないのです。 その中にいる人物が、なにか動きを体験しようとすると、フィルムを動かさなけ ればなりません。 でもその映画の映写機を廻す人にと っては、すべてのコマが、同時に自分の目の 前に存在します。 そのフィルムを自分の目の前にも つてくると、最初から最後まで 一日で全部見る ことができるのに、フィルムの中の人物は、ひとコマひとコマ体験しなければな らないのです。 この物質世界、肉体の世界は、ちょうどこの映画のひとコマひとコマにあたりま すc みなさんの中の高い意識の部分、ビジョン、展望を持った部分というのは、ちょ 9

100 うど映写機を動かす人のようなものです。 最初も最後も、すべて自分の目の前に、同時に見ています。 もう 一度思い出して欲しいのは 「状況は常に中立だ」ということです。 フイルムのひとコマを見て、そこでなにが起きているか、どういうことがいわれ ているかを理解する必要はありません。 というより、理解できないのです。 実際に何 コマも動き始めてから初めて、内容がわかります。 人生の中に起きるいろいろな状況は、ちょうどこのフイルムのひとコマひとコマ のようなものです。 そのひとコマに、自分が与える意味から、物語が創られます。 自分の人生のいろいろな状況を、次のようなやり方で見てください。 自分が劇場に座っている、と思ってください。 今からお芝居が始まろうとしています。

15 101 カーテンは、今開いたばかりです。 登場人物は、まだカーテンが開いたばかりで、そこに立ったまま動いていません。 大道具も小道具も、すべての道具がそろっています。 ここでみなさんがまだ、プログラムを読んでいないとしましよう。 この劇についてなにも聞いていなかったとしましよう。 登場人物がなにをいうか、なにをするか、どういう人達なのか、まだまったく知 りません。 彼らがどういう人達なのか 「自動的な期待」はまったくないのです。 登場人物のひとりが端の方に立っていて、しかめっ面をしているかも知れません。 今まで、いろいろなことを人生で学んできたので 「あの人は悪い奴に違いない」 と考える人もいれば 「きっと彼はいい人なんだ。誰か悪い人を見て、しかめっ面 をしているんだ」と思う人も いるかも知れません。 しかし、表面的に見えることは、実際にはなんの意味もないのです。

102 すべての状況は、中立です。 そこにいる人物も、道具も、なにもかも、なにも意味を持 ってはいません。 それではこの原理を、みなさんの日常生活に応用してみたいと思います。 でもその前にもう三回、深呼吸をしてください。 そして呼吸をするたびに、自分がより深いリラックスの状態に入っていくことを 感じてください。 自分を、より受け入れ、自分を、より愛しているということを、呼吸とともに感 じていきます。 自分がどういう人間かを探索するために、より深い知恵を、呼吸とともに取り戻 します。 そして自分の人生で起きるすべては、肯定的な方向に向けることができるのだと いう信念を、呼吸とともにより深くしていきます。

15 103 それでは自分自身のベースで深呼吸をしながら、次のことをイメージしていつて ください。 自分の人生の中で起きたこと、過去のことでも現在のことでも結構ですから次の ことを想像してみてください。 自分自身の目から見て否定的に扱われたとか、否定的な感情をそこから受け取 っ たという状況、もしくは、なにか本当に自分が引っかかってしまった、本当にい やだつたという状況です。 そういった状況を選ぶのを、怖れないでください。 後悔や罪悪感や怖れを感じた状況を思い出してください。 もしくは、自分でやりたか ったのに、それがあるためにどうしても先に進めなか つたという状況でも結構です。 自分の人生に欲しくないと思う状況、それでも結構です。 ではその状況を、できるだけ克明に自分のイメージの中で想像してください。 そ こ に い た す べ て の 人 、 す べ て の 状 況 を 、 ど れ ひ と つ抜 か さ な い で く だ さ い 。 す べ て 、 そ の中 に 想 像 し てく だ さ い。

そしてその状況を見ながら、だんだんとそこから自分が離れていくのを感じてく M ださい。 そこの状況に自分が与えていた意味が、ぼんやりしていくのを許してあげてくだ さい。 とても圧倒されて、自分の目の焦点がだんだん合わなくなってボーツとしてきて いる、そんな感じです。 たとえていえば、ちょうど軽いトランス状態、瞑想状態に入っているような感じ です。 そうしていると、そこにいる人達、そこにある状況から以前受け取 っていた意味 がだんだんと薄ま っていきます。 ただ、状況だけが動いているように見えてきます。 そこで話された言葉も意味がなくな ってきて、ただの音にな ってきます。 しゃべられている言葉が、ちょうど外国語でも聞いているように、意味がわから なくな ってきます。

15 ちょうど劇が始ま ったばかりの時のように、そこには登場人物がいて、小道具が あります。 でも、意味がまだわからな いのです。 好奇心をもって、軽い瞑想状態の中で、その場面を見ています。 脚本が、ま ったく自分とかけ離れたもののように思えます。 自分の人生とは、まったく関係のないもののように。・・。 それでは、その状況が自分にとってまったく意味がないものと見えるように一旦、 ゼロにしてください。 そして、好奇心を発揮して 「その場面に自分はどんな意味づけをしたいのだろう」 というふうに、新たな脚本を自分で創っていってください。 最初にあ った意味は忘れて、自分でいろいろな意味づけをしていきます。 「これはこういうものなのだ」と信じる必要はありません。 「同じ状況からでも、こんな新しい見方ができるのだ」ということを、自分の中 で 想 像 し て み て く だ さ い 。 6

106 確信を持てるかどうかは、自分の中で 「どのくらいそれを信頼できるか」「どの くらい信念を持てるか」によって決まります。 でも今は、その状況に対して新しい定義づけや新しい見方ができるかどうか、遊 んでみてください。 そして、自分自身が肯定的にものを見ることができるのだということを、許して あげてください。 その中に、肯定的なものを見ていってください。 他人のアドバイスにも耳を傾けます。 しかし、どんな現実を創りたいか自分が決めるときは、そのアドバイスの中から 欲しいものだけを採り、最後の決定は、自分でします。 たとえば、あなたの見ている状況が、過去、誰かに否定的なことをいわれたこと だとします。 それを次のように見ていってください。

15 まず最初に、どういうわけか自分の人生の中で、そういう状況を 「自分で」ひき つけてしまった、ということを知ります。 なぜならば、自分でしたことだ、ということを知らないと、自分で変えることが できないからです。 自分の人生に起きるものはすべて、肯定的な理由をもっている、ということを決 めます。 その人にいわれたことのどの部分が、自分はこうなりたいと思うことに使えるの か、そしてどの部分が使えないのかを 「あなたが」決断します。 どんな状況も、あらかじめ決められた 「判断」として受け取る必要はありません。 今やって欲しいのは、あなたが 「無条件の愛」となって、その状況の中で輝く、 ということです。 あなたが無条件の愛とな って輝けるのは、もうすでに 「人生に起きることのすべ ては、肯定的な意味を持っている」ということを知っているからです。 その状況に、次のような再定義づけをしてあげてください。 誰 か が あ な た に 怒 鳴 っ た り す る と き 、 そ の 人 は 自 分 自 身 に 怒 鳴 っ て い る だ け で す 。 7o‐

108 もし、その人が自分を怒鳴 っていないのなら、なぜその部分を現実の中に見る必 要があるのでしょう? 他人に怒鳴 ったり、怒 ったりするのは 一般的に、その人自身が 「自分の中に力が ない」と感じているときです。 怒鳴ることで、力を誇示し、他の人より劣 っていないのだ、と見せられたら、そ の相手の力のある部分を見てあげてください。 愛し、信頼してあげてください。 こうありたい、という状況を妨げているものがあれば、それを再定義づけしてい ってください。あなたの人生を邪魔するものはなにもないのです。 なにかひとつのやり方を学べば、他の状況にもすぐ応用できます。 なかなかそれを使おうとしないのは、状況を 「自分を邪魔するもの」と見てしま って、それが肯定的に働くのだということを知らないからです。 あなたは 「自分の進むべき道」の上に乗 って歩くのではありません。 あなた自身が、その道なのです。

15 あなたがそこからはずれる、ということはできないのです。 なぜなら、あなた自身が 「道」だからです。 あなたの現実の中で起きることはすべて、あなたのもつリアリティに合致したも のばかりです。 だからといつて今自分の現実を全部好きになれ、ということではありませんが、 自分がそれを創り出したのだ、ということを知らなければ、現実を変えたいよう に変えることはできません。 今自分がもっているものを否定しても、ビジョンや創造性には到達できません。 これまでやってきたことを、自分の今までの人生に起こったすべてのことにあて はめてみてください。 自分のエネルギーが拡張して、人生の新しい定義づけが過去 。現在 ・未来に拡が っていくのを感じてください。 そのエネルギーの波がず―っと浸透して通り過ぎていくとき、すべての状況が中 立になります。 そして、そのエネルギーの波がだんだん無限のところまで延びていきます。 9o‐

自 分 が 肯 定 的 な 人 間 だ と 決 め る と き の ワ ク ワ ク す る 気 持 ち 、 興 奮 、 エ ネ ル ギ ー を ol‐ 感じてください。 自分のビジョンが実現するときのエネルギーを感じてください。 もし自分のビジョン、展望が満たされたら、どんなふうに感じるか、それを今感 じてください。 自分の中で、期待がだんだん高ま ってきているのを感じてください。 そして身体が、青白い光で輝いてきているのを想像してください。 自分の身体が外に向かってキラキラと輝いて、どんどんどんどん拡がっていくの を見てください。 そして拡がっていくその光の波が、過去 。現在 ・未来の中立だった状況をさらに 肯定的に変えていきます。 覚えておいて欲しいのは、状況が表面的に違ったように見える必要はないという ことです。 自 分 に や っ て く る す べ て の 状 況 は 、必 ず 肯 定 的 な 意 味 を 持 っ て い る と い う こ と を 、 今のあなたは知 っています。

15 111 今、みなさんは肯定的な海の中のちょうど真ん中にいます。 肯定的なエネルギーでないところには、もう行けません。 そのイメージは、今あなたに贈られた無限の創造物からの贈り物です。 光が宇宙を満たします。 あなたは、光からできています。 呼吸を三回して、その光を自分で採り入れてください。 自分のハートの中にある炎を感じてください。 あなたのハートは、古い定義づけ、観念を燃やす炉です。 その古い定義づけ、観念をハートで燃やすと、それは溶けて金色の光になります。 そして金色の液体に溶けた光が、その中から自分が望むような新しい形となって 結晶化します。 息を吐くとき、電磁気的な青白 い光とな つて日から出てきます。 泡をたてているその責金の液体の上に、その青白い息が冷たい空気となってかか ってきます。

112 金色の液体が青白い息に触れて、中から、自分の望むような現実が結晶となって 出てきます。 た った今から、次にいうことが、すでにあなたのものとな っています。 たった今から、次にいうことが、あなたの波動となっています。 たった今、この時点から、次にいうことがあなたの選択となっています。 あなたの現実となります。 これから息を吸うときはいつも、古い観念、古い定義づけが自分のハートの中で 溶かされます。 そして息を吐くたびに、自分の欲しい肯定的な現実が結晶化していきます。 息をするたびに、みなさんの現実は変わ っていきます。 毎瞬、毎瞬です。 あなたは、ひとつの現実から次の現実、次の現実、次の現実へと歩いて行ってい ます。 永遠に、永遠にです。

15 113 終わりなく、永遠にです。 完全に満たされたビジョンを持って、インスピレーシヨンに満ちて、そしてまわ りの人のサポートに満ちて ・・・c 自分が出会うすべての出来事に、完全に肯定的なものを見て 。・・。 それ以外のどんな現実も、あなたにと って本物ではありません。 あなた自身が決断した波動以外のものは、あなたに近寄ってくることはできませ ん。 あなたの息は今、「生命の息」となっています。 存在自体の鼓動、そして脈動となっています。 すべてがひとつのエネルギーとなっています。 たくさんの面をも って多次元に輝く、ひと つの大きな水晶とな っています。 自分が 一番ワクワクすることを信念として行 っていくとき、「影」がなくなりま す。 あなたが輝けば輝くほど、疑いの影は消えていきます。

覚 え て お い て く だ さ い 。 41‐ 「みなさんは常になにかを信頼している」ということを。 みなさんは人生の中で、 一度も無限の信頼を失 ったことはないのです。 過去には、疑いを 「信頼の欠如」としてみていたかも知れません。 しかし、私達が選択する新しい定義づけでは、疑いとは 「信頼を否定的な方向に 持ったもの」なのです。 その無限の信頼を、肯定的なほうに使うかどうかは、あなたの選択です。 みなさんは、その権利を持 っています。 宇宙はみなさんに対して、どんなことも否定しません。 あなたが選択した 一番強い波動、周波数を、宇宙はサポートします。 それでは、あと三回深呼吸をします。 今、みなさんはすでに自分の望んでいる方向に歩き始めました。 ビジョンを持った存在となってください。 インスピレーションの存在となってください。 みなさんは、本当はすでにそういう存在なのです。

15 115 あとは、実際に自分がそうであるという 「行動」を起こすだけです。 それでは自分が望んでいる現実に、戻 ってきてください。 目を開けて結構ですが、ひとつだけ覚えておいてください。 これは非常に大切なことです。 表面的には同じように見えるかも知れません。 でも、以前の現実と、今見る現実は、すでに違 っています。 鏡で見て、表面的にはどんなに同じように見えようとも、みなさんはもうすでに 違う人間になっています。 今みなさんは、自分のなりたいようになれます。 いつでも、やりたいときにそれができます。 そのくらいシンプルなのです。 努力もいりません。 とても楽しいことです。 今日は参加してくれて、どうもありがとう。

116 みなさんの信念にも感謝します。 そしてみなさんのビジョンに感謝します。 それでは、短い休憩を楽しんでください。 みなさんに提案があるのですが、今、普段の自分より、エネルギーがより高まっ ているように感じる人は次のことをやってみてください。 自分で手に負えないくらいのエネルギーに満ちてしまったと思う人は、それをこ の物質世界での実際の行動として使 ってください。 自分の身体が居心地よく吸収できるだけのエネルギーを吸収してください。 この休憩の間に身体を動かして軽い体操をしても結構です。 自分の足が地についている感じを受け取ってみてください。 それによって、精神性を求めている人が、自分の肉体もその精神性の一部なのだ ということを思い出すことができます。 どんなレベルも否定されるべきものではありません。

15 なぜならすべてがひとつだからですc それではみなさんの時間で十五分くらいた つたらまた始めます。 ―十五分休憩― バ シ ャ ー ル そ れ で は 〓∽も8 S お 〓く〓 (自 然 な 流 れ に 身 を ま か せ る こ と で 、 即 応 す る こ と ) に ついてお話ししたいと思います。 自 分 自 身 を 昂 揚 さ せ る の に 、 否 定 的 な 方 法 で そ れ を や る こ と は 、 〓”【”mm一●”〓 (ホ ラ吹き)といわれていますが、今日はそういう意味で話すのではありません。 ただ、ある視点をみなさんに示したいのです。 今日みなさんにお話ししているどの部分も、はじめから計画をたてたり、これを 話そうと決めていたりはしていません。 なにを話すか、まつたくわからなかったのです。 み な さ ん に お 話 し す る に は 、 一 般 的 な 理 解 や 方 向 性 だ け を 必 要 と し ま す 。

自分の創造性やビジョンを持 っていると、次のようなことが理解できます。 毎瞬毎瞬、自分のいる瞬間に生きているとき、なにをいえばいいか、自分になに が必要なのか、すぐにわかります。 思い出したり、記憶したり、忘れたり、そんな心配がなくなります。 その瞬間にインスピレーションが、必要なものを与えてくれるのです。 同じようなことをやっている人はわかると思いますが、ひとつのワークショップ の後に、また似たようなワークショップをやっても、まったく同じにはならず、 必ず違った要素が入っています。 毎瞬毎瞬、みなさんのエネルギーに合うように、私達は言葉を選んでいます。 それは、みなさんを私達の 一方的な方向に合わせるためではありません。 みなさんと 一緒にいる、その 一瞬に合わせて話します。 こうしたやり方をすることで、私はとても楽しみます。 こうしたやり方だと 「自分自身がなにかを期待する」ことがないからです。 ですから、毎瞬毎瞬驚きに満ちています。

15 自分の回から、なにが出てくるかを楽しみにしているのです。 みなさんとのこうした交流を持つことで、自分の中の新しい側面を発見させてい ただいて、感謝しています。 その毎瞬毎瞬のエネルギーによって、みなさんのエネルギー状態も揺れます。 加速するからといつて、いつも忙しく前に進んで行かなければいけない、という わけではありません。 「自然体で即応する」とき、ゆっくりやってはいけないということではないので す。 創造性とは、その瞬間のエネルギーを感じることです。 ちょうど音楽のオーケストラのようなものです。 (わざとゆっくりと)時には・・・、エネルギーは・・・、非常に・・・のんび りと ・・・、ゆきま ・・・。なかなかいいですね! (笑) (今度は極端に速く)そして時には非常に速いリズムになってひとりひとり違っ たいろいろなやり方で伝えたりします。・・(笑)。 (通 訳 氏 に ) ど う も あ り が と う 1 91‐

120 次のことを理解してください。 みなさんが自分の人生を楽しめば楽しむほど、より創造的になるのです。 その場のエネルギーに即応すればするほど、そして創造的になれればなれるほど、 自分の人生の中でいろいろなものを創り出すことができます。 記憶は、その瞬間につくられます。 みなさんの惑星の創造性を認識して、次の実習の中からなにかを選択して欲しい と思います。 みなさんの惑星は非常に創造的です。 とても創造的でとても面白い人を、たくさん創造しました。 みなさんの惑星の何人かの人達が、次のような瞑想をつくりました。 そして今日の前半でお話ししたことが、ここで応用できます。 創造性には、自分で学んだことを実際にどう応用できるかということも大切です。 そして、自分が創り出したいろいろな個性の分野とコミュニケーションを取るこ とも大切です。 始める前にナオユキ (通訳者)は、少し水を飲んだほうがいいようです。

15 121 これは、森の中を歩く、という瞑想です。 それでは再び、三つ深呼吸してください。 そしてリラックスしてください。 目を閉じたい人は閉じてください。 それから次のようなイマジネーションを働かしてください。 次にいうことをただシンプルにやってください。 ここでもう 一度みなさんにいっておきたいのは、正しいやり方とか、間違 ったや り方とかはないということです。 できる限りみなさん自身のやり方で、みなさん自身の森を想像してください。 自分で楽しみたいような 「森」をイメージしてください。 自分にとって自然に受け入れられる森です。 その森を見ながら、次のようなことも観察してください。 今、自分の森が一日のうちで何時頃かを見てください。

122 イメージしている森が、どんな日なのかを見てください。 それをやりながらもうひとつ、考えてもらいます。 その森をどういう方法で抜けていくかを考えて欲しいのです。 道はあるのか、ないのか、そしてその森をどういうふうに抜けていくのか。 どんな方法でも結構ですから、自分でイメージした方法でその森の中を歩き始め てください。 どんな木を自分がイメージしているのかも、よく観察します。 まわりの全体的な様子も見てください。 そこをず―っと進んでいくと 「壁」があります。 どんな壁でしょう? そしてあなたはその壁に対してどういうことをするでしようか? ちょっと時間を使 っていいですから、その壁をどうするか自分で見ていてくださ その壁をどうするかを自分で決めたら、自分でその壁を通り抜けた人は、再びそ

15 123 の道を進んでいきます。 どうしてもその壁を抜けられない人は、残りの瞑想をやっている間、自分でなに をしているか、好きなことを決めておいてください。 歩き続けている人に対して進めます。 さらに森の中を進んでいきます。 すると、今度は 「熊」が出てきます。 どんな熊が出てきたでしょう? そして熊はあなたになにをするでしよう? あなたはその熊をどうするでしょう? 自分がその熊となにをしているか、見ていてください。 そしてそれが終わ つたら、再び森を先に進みます。 自分にとって自然でちょうどいい、気持ちのいいスピードで先に進みます。そこ であなたは今度は 「箱」に出会います。 どんな箱に見えるでしよう?

124 そしてあなたは、その箱をどうするでしよう? 自分がその箱をどうしているかを見ていてください。 自分にとって、なにをするのが自然か決めてください。 リラックスしたまま―呼吸を続けてください。 自分で息を飲んだり、息を止めていたりするのに気がついたら、呼吸を続けてく ださい。 それではその箱と自分がなにをしているか、見終わ つたらさらに森を進んでいき ますc さらに進んでいくと、今度は 「鍵」があります。 その鍵はどんなふうに見えるでしよう? そしてあなたはその鍵をどうするでしよう? その鍵をどうするかを見ていてください。 その鍵が終わ ったら、さらに先に進んでいきます。 そうすると今度は、なにかを飲むための 「容器」に出会います。

15 125 液体を飲む容器です。 どんな容器でしょう? そしてあなたはそれをどうするでしよう? 自分にとってなにが自然な行為か、それを見てください。 そしてさらに進んでいきます。 そうすると今度は 「水」があります。 どのくらいの水なのでしょうか? そしてどんな水でしょう? あなたはそれをどうするでしょう? 自分にとって一番自然な形で、その水とやるべきことをやつてください。 それでは水のところから離れて、さらに先に進んでいきます。 そこを進みながら、見えるもの、聞こえるものすべてに目を向けます。 そして、さらに深いトランス状態へと入っていきます。 聞こえるもの、見えるものはすべて体験します。

126 歩 いていくと、今度はなにかの 「建物」に出会 います。 どんな建物でしょう? そしてあなたはなにをするでしょう? 自分がなにをしているか、ちょっと見ていてください。 そして深呼吸を三回します。 呼吸をしながら、だんだんその森から出てきます。 そしてこの部屋に戻 ってきて、日を開けます。 そして正直に、自分が森で出会つたひとつひとつに、どんな行動を取ったか思い 出してください。 最初に見た 「森」は、みなさんの人生そのものです。 環境としての人生を自分はどんなふうに感じたでしょう,

15 127 本はどうだったでしょうか?・高い木だったでしょうか?・低い木だったでしょ うか?・ 緑色だ つたでしょうか?・ それとも枯れていたでしょうか? いい、悪 いは、ありません。 しかし、自分が人生をどう いう日で見ているかを知ることができます。 この瞑想の中で自分で変えたいものがあれば、変えていけばいいだけの話です。 一日のうちの何時頃かと聞きました。 それには次のような意味があります。 今、自分の成長の段階の、どのへんにいるかということです。 ちょうど夜明けにいるのか、午後くらいにいるのか、もしくは理解や知恵の中に 落ち着こうとしている夕日のなかにいるのかを表しています。 次にどんな日かと聞いたのは、人生があなたをどう扱っているかということです。 冷たい日と感じるのか、それとも暖かいのか。 今いった森全体、時間、どんな日か、この三つは自分の人生がどんな人生かとい うことを基本的に表しています。

そして森の中をどう行きたいかというのは、自分の人生をどう進んでいきたいか、 82 ということです。 それが好きか嫌いかにかかわらず、自分は今こんなふうに人生を歩んでいる、と いうことを知ることができます。 自然の、くねくねと曲がった道があったでしょうか? 道を歩きながら、道筋に あるものを観察していけるような道だ つたでしょうか? それともスーパーハイウェイが通っていて、まわりにある木などには目もくれず、 ただスピードだけで行ったでしょうか? あるいは、まったく道などなくて、本と木の間に隙間があっただけだったでしょ ヽつ か ? 自分の人生をどういうふうに歩んでいきたいか、その例としてそれを見てくださ 時にはまわりにあるものを楽しむために、少し曲がった道にしたほうがいいかも 知れません。 時には、遠をまっすぐにすることで、自分の成長を加速することができるかも知

15 れません。 自分にとってどれが 一番いいのか、どれが 一番楽しいのか決めてください。 「壁」は、あなたの人生の中の 「挑戦」や 「障害」を意味します。 低くて短いものだったでしょうか? そうなら、飛び越したり、まわりに廻 ったりすることもできます。 あるいは広く長く、その反対側に行くには時間がかかったかも知れません。 そこにある木よりも高く、森自体よりも大きいものだったでしょうか? もしそうだとすれば、とてもそれを廻り込むことはできなかったかも知れません。 また、壁は自然のものでできていたでしょうか? それとも鉄のような人工のものでできていたでしょうか? 非常に密度が濃くて固いものだったでしょうか? 透明なものだったでしょう 力 , 扉がついていて、反対側に行けるような壁だつたでしょうか? それとも、こちら側に残るしかないような壁だつたでしょうか? 飛 び 上 が っ た り 、 よ じ 登 っ た り し て 向 こ う 側 に 行 け た で し ょ う か ? 92‐

あ る Vヽ は た だ 単 に 通 り 抜 け る と が で き た で し よ つ か ? 130 今いったいろいろな見方は、挑戦や障害に出会ったとき、自分がどうやってそこ を抜けるかを象徴してくれています。 今のような象徴、シンボルとしてものを見ていけば、自分の見たいように見直す ことができます。 これからの人生を自分の思い通りにすることができるのです。 壁を通り抜けて出会 った 「熊」は、ある状況に対処する場合のあなたの感情的パ ターンと人間関係を象徴していました。 人間関係の象徴となたとき、そこには大きな怖れがあ ったでしょうか? それとも可愛らしい、抱いてあげたいような熊がいたでしょうか? 自分にとって、どうしようもないような熊だったでしょうか? それともコミュニケーションが取れるような熊だったでしょうか? その森に自然にいるような熊だ ったでしょうか? それともまつたくよそから来たような、緑の森に自熊は似合いませんが、そんな

15 131 熊だったでしょうか? その熊を避けて先に進みましたか? それとも熊と 一緒に手をつないで歩いたでしょうか? あるいは、ただそこにいるということを認めてあげて、そのまま先に進んだでし ょうか? 熊は、あなたに向かって唸ったでしょうか? あなたは唸り返したでしょうか? これらの象徴を、自分の人生に対する感情的な対応パターンと人間関係と思 って 観察してください。 そこからさらに先に進んで、ある種の箱を見 つけました。 その 「箱」は、あなたの人生の中の未発見のもの、驚きに満ちたものを表してい ます。 外側はシンプルで、中には非常に素晴らしいものが入っていたでしょうか? それともまったく逆だったでしょうか? その箱は暗く、重くて、怖かったでしょうか?

132 それともきれいな色をして、とても明るかったでしようか? 大きなひとつの入れ物だったですか? それとも小さな小さなものがたくさん集ま っていたでしょうか? そこからさらに鍵まで進みます。 「鍵 」 は あ な た の 知 恵 で す 。 古くて錆びていましたか? それとも新しくて光 っていたでしょうか? そ れ を 拾 っ て 、 一 緒 に 持 っ て い き ま し た か ? それともそこに置いていったでしょうか? とても重くて大きかったでしょうか? それとも軽くて小さかったでしょうか? あるいは、小さいけれど重かったか、大きいけれど軽かったでしょうか? そこから飲み物を飲む所まで行きました。 液体を飲む 「容器」でしたが、それは人生の中の愛をあなたがどう見ているかを

15 133 表しています。 美しいコップでしたか? その中はカラッポだったでしょうか? 満ちていたでしょうか? 中には水が入っていたでしょうか? それとももっと自分の好きなものが入っていたでしょうか? ひとりひとりが飲むようなコツプだったでしょうか? それともみんなが飲めるような噴水だ ったでしょうか? それをあなたは 一緒に持 っていきましたか? それとも置いていったでしょうか? 人生の中の愛を、あなたがどう見ているか、その象徴がこれでした。 そのあとに出てきたのは水でした。 「水」は、自分の官能的な部分、性的な部分です。 自分自身に対しての、そして他人に対してのその部分です。 浅い流れだったでしょうか?・それとも大きな深い川だったでしょうか?

134 温かい水?・冷たい水? 暗い水? 透明な水? どれだつたでしょう? その水の中に、生物が棲んでいたでしょうか? それとも、なにもいなかったでしようか? あなたは飛び込んだでしょうか? それとも側に立 って見ていただけですか? 自分の官能的な部分を正直に見ていってください。 そしてさらに進みながら、まわりから聞こえてくるいろいろな音をすべて、聴き ました。 いろいろな情報を、よリシンプルに受け取ることができたでしようか? 自分のまわりの自然な環境から、あなたは学んでいるでしようか? それとも耳を閉ざしているでしようか? 自分に関係あること、ないことを自分でいろいろ決めているでしようか? その後、ある種の 「建物」に出会いました。 これはあなたが肉体的な死をどう見ているかを表します。

15 135 「死後の寺院」をどう見ているかということです。 小さな、古びた、錆びたものだったでしょうか? それとも非常に居心地のいい、温かいものだ ったでしょうか? 誰か他の人の家でしたか、それとも自分のものでしたか? あまりそこには住みたくないような建物だったでしょうか? それとも、引 っ越してそこに住みたいような建物だ ったでしょうか? 地下でしたか? それとも地上でしたか? 何階もある建物だったでしょうか? 道々、いろいろなものを持ってきて、自分で使いたいときにそれを使ったでしょ うか? たとえば、鍵を使って建物の門を開けたでしょうか? または戻 っていって、箱をその鍵で開けたりしたでしょうか? 湖や川を見 つけたとき、戻 ってコップを拾 つてきて、それで水を汲んだりしたで しょうか?

または必要なときに 「コツプよ来い」といって自分にひきよせたでしょうか?・ % ハートをオープンにして、自分自身と正直なコミュニケーションをしてみてくだ さい。 今までにしたことを、正直に見ていってください。 それでは三つ、深呼吸をします。 そしてきれいな森の中の空気を、思う存分吸ってください。 再び地面とつながってください。 そこでつくられている音や匂いや感じ、そういったものと再びつながります。 すべてのレベルで感じて、観て、聴いて、味わって、匂いを嗅いでみてください。 鉱物の世界、自然の土、そしてそれらの冷たさ、温かさを感じてください。 それらの意識を感じてください。 さらに凝縮されたもの、それはたとえば金属です。 鉱物の中のより洗練された形、それは水晶のような結晶物です。

15 137 次に、あなたの感覚をすべて使 って、植物の世界を感じてみてください。 緑色の植物達です。 植物の輝くエネルギーを感じてください。 風が葉をそよいでいく時の、静かな優しい会話を聞いてください。 次は動物の王国です。 とても小さいものから大きなものまで、動物のすべての目が非常に優しく愛に満 ちてあなたを見つめているのを見てください。 彼らの行っている奉仕や導いてくれる部分を見てください。 そしてあなたの無条件の愛を、彼らに贈 ってあげてください。 次に、形や色に 一切関係なく、すべての生き物を感じてください。 みなさんの一部として延びている 「ネツトワーク」をすべて感じてください。 それをすべてあなたの中にある意識のネットワークとして感じてください。 自分が 一番やりやすい形でイメージしてください。 一番大切なのは、そのネツトワークを通して脈打つ、無条件の愛です。 「絶 対 的 な 全 体 」、 無 限 の 愛 を 感 じ て く だ さ い 。

その無限のものが行 っているサポートと、あなたに贈 っている愛を感じてくださ 賀 命を与えられている感謝を感じてくださ い。 「絶対的な全体」に対する無限の愛を感じてください。 あなたはこのすべてのレベルにおいて、今いったすべてのもの、そのものなので す。 あなたはその中にあり、同時にそれはあなたの中にあります。 それを今、呼吸とともに自分の中に吸い込んでください。 吸い込みながら、それがあなたをどのくらい愛しているかを感じてください。 あなたがどれだけ愛されているか、感じてください。 あなたがどれだけ愛される価値があるものなのか、感じてください。 息を吐きながら、その愛をすべて返してください。 なぜなら、すべてのものはあなたから愛される価値があるからです。 それでは三回深呼吸をして、この現実 へと戻 ってきます。

15 139 そしてそのあと目を開けますが、覚えておいてください。 この現実、今日を開けたときに見る現実は、先程までの現実とは違います。 あなたも同じ人ではありません。 これは、たとえ話 ではな いのです。 みなさんは 「違いを持った同じ人」ではありません。 あなたがどんなふうに見えようとも、私達が違う人ですといつたときには違う人 なのです。 性格は、非常に人工的なものです。 毎瞬毎瞬、変わることができます。 性格は 「大いなる自己」の反映です。 投影しているだけなのです。 自分の中のある観念を投影しているのです。 自分の中の考えを変えれば、違 った人間になれます。 毎瞬毎瞬、実はあなたは、ま ったく違う人間なのです。 「あなたは毎瞬毎瞬違う人間です」といったら、こう聞くかも知れません。

140 「じ ゃ あ 、 私 は い っ た い 誰 な の だ ? 」 と 。 それについて、私はこうお答えします。 「あ な た が な り た い よ う な 自 分 で す 」 と 。 今も、そしてこれからも、永遠に。 それでは、ちょつと立ち上がってください。 そして身体を伸ばし、少し揺らして、自分の身体がどんなに気持ちのいいものか、 肉体意識で感じてください。 あなたの新しい身体を感じてみてください。 自分の 「持 っている」身体を感じるのではなくて、自分 「である」肉体を感じて ください。 覚えておいて欲しいのですが、「意識は肉体の中にあるのではなく、肉体が魂の 表現の一部」なのです。 肉体を伸ばして、魂を伸ばしてください。 自分の足を通じて、自分が地につながっていることを感じてください。

15 そして、頭を通して星へとつながっています。 自分がそれらとつながっていることを感じたら、座ってください。 タイミングは自分で選んでください。 次は、いかに目覚めるかです。 みなさんが今見ているこの物質世界の夢の中で、どうやって目覚めるかというこ とです。 なぜならみなさんは、いま、夢を見ているからです。 今起きていることすべてが 「夢」です。 夢が、現実なのです。 現実とは、すべて夢なのです。 私達が現在ではみなさんの夢の状態の時に非常に楽にコミュニケートできるの は、次の理由からです。 みなさんが普段 「夢」と呼んでいる世界は、私達にとつて一番現実的な世界なの です。 みなさんの夢の世界が、私達にとっては肉体の世界であり、みなさんの肉体世界 的

が 、 私 達 に と っ て の 夢 の 世 界 と い う こ と に な り ま す 。 42 ここ何千年の間、みなさんは自分の夢の中を歩いてきました。 今みなさんはこの夢の中で、自分の見たい夢の世界に目を覚ますことができます。 たとえば、次のようなやり方です。 覚えておいて欲しいのは、これは単なるひとつのやり方であって、実際にはいろ いろなやり方があるということです。 みなさんのイマジネーションは、自分に必要なものをすべて与えてくれます。 ですから、それは 「あなたの」イマジネーションであつて 「他人の」イマジネー ションではないのです。 そのために個人のイマジネーションがあります。 それでは、みなさんのイマジネーションの中で次のようなことをしてください。 すべての状況は最初から中立であるということをお話ししました。 日は閉じていても開けていても結構です。 次のようなものをイメージしてもらいます。 すべての次元、すべての自分、すべてのものを、自分の見やすい形で象徴的に見 てください。

15 自分が 一番やりやすいやり方で、すべてを見てください。 そのイメージを、ちょっとのあいだ時間を使って、創ってください。 一番大切なつながりは、見るというより、感じたときです。 つながる感じをつかんでみてください。 すべての 「絶対的なる全体」を、感じてみてください。 自分自身が 「完全なるもの」になったらどうでしょう? 感じてみてください。 自分が 「完全なるもの」となったとき、まわりはどういうふうに見えるでしよ どこを見ても、あなたの 一部があります。 自分以外のものは、ありません。 あなたの知覚できることすべてが、現実となります。 あなたの知覚できるものすべてが、存在します。 あなたが見えるものはすべて、知覚できます。 すべての現実、すべての次元は、ちょうどたくさんの鏡で囲まれた部屋にいるよ う な も の で す 。 43 1

14∠1 どの方向を選択しても、あなたがいます。 ですから、もうひとつの現実を探すことができるのです。 どんなところを見て、どんな扉を開けても、必ず現実を見つけることができます。 終わりはありません。 どこにいても、あなたが中心にいる、と見ることができます。 なぜなら、どちらの方向に行 っても無限な距離があるからです。 別のいい方をすれば、結局、みな同じ距離なのです。 ですからどこにいても、より中心であるという場所はありません。 どの中心にも 「端」や 「終わり」はありません。 どんな現実も、他に比べてより現実であるということはありません。 すべては、あなたの意識の中心から花が開くように出てきています。 そして無限の方法で、あなたにいろいろな鏡を見せ、反射しています。 すべてのものは、同じ 「ひとつのもの」なのです。 同じひとつのものがたくさんのバリエーションを使って、いろんな多面を見せて いるだけです。

15 そこに、理由はいりません。 それが 「存在」そのものなのです。 それが 「存在」そのものの性質なのです。 創造性の性質なのです。 その性質のひとつは 「永遠に創り出していく」ということです。 始めもなければ、終わりもありません。 常に 「今」「ここ」で、永遠に続くだけです。 どこの場所も、他の場所より目立つ必要がないことを理解してください。 自分でなにかを選択し、あるひと つの現実を選んだとき、それがみなさんのとこ ろ へとひきよせられます。 でも、自分が体験している他の現実より長くそこに残 っていなければならない、 ということはまったくありません。 あなたが与える選択によって、他の現実より現実的に見えるだけなのです。 戻ってきたいときはいつでも、中立な存在の状態に戻ってきてください。 そこが、すべての現実の中立な場所です。 「意 味 」 が な く 、 対 等 な と こ ろ で す 。 45 ‐

そしてその時、次のことが理解できると思います。 “ みなさんは、無限と共同創造するためにつくられました。 「すでに存在している中立な状況に意味を与えていく」ことで、共に創造してい くのです。 あなたがユニークな人として、その中立な状況にユニークな意味を与えることに よ って、創造は繰り返されていきます。 あなたはそのくらい創造的なのです。 あなたのアイディアが尽きるということは、決して決して決してありません。 そんなにアイディアを使ってしまつたら尽きてしまうのではないかと心配する必 要はないのです。 新しいものを創り出したり、探求したりするとき 「尽きる」ということはありま せん。 すべてを今体験しなければと、あわてる必要もありません。 なぜなら、みなさんは永遠なる存在だからです。 ですからリラックスして今を楽しんでください。

15 147 そして、肯定的な現実から否定的な現実に滑り出していってしまうこともありま せん。 怖れや疑いや罪悪感から、否定的なものを選択することはできます。 そういった能力はもっています。 でも、みなさんはそれには値しません。 ですから、もし否定的なものを選んだとしても、選んだ限りは、最低限それを楽 しんでください。 あなたがやることはすべて、自分の中の 「完全性」の反映です。 みなさんが完璧だからといって、まったく変わらない、新しいことを学ばないと いうことではありません。 今なにをやっていても、とにかくこの瞬間、あなたは完璧なことをやっていると いうことです。 もし今、あなたがひどい状態にあったとしても、それは 「完全な」ひどい状態な のです。 あなたがやっていることは、常に、それ自体 「完璧な」現実なのです。

ほんのちょっと変えてやるだけで、まったく違う現実をつくることができます。 臨 すべての小さな要素は、その数式のなかで 「変数」として働きます。 ですから、その変数を変えてやるだけで、数式全体が変わります。 立方体があったとします。 その中のひとつの面の色を変えてやるだけで、全体が変わります。 今まで物理やなにかで学んできたかも知れません。 物は連続して存在すると。 ですから 「立方体の色が変わっただけで、同じ立方体じゃないか」というかもし れません。 でも違います。 自分の中にある感情や観念や概念、そういったものを変えるだけで、あなたはも ちろん、宇宙全体が変わ っていきます。 ほんの小さな変化が、宇宙全体を完全に変えます。 自分で望む 「変化」を創ってください。

15 そうすると自分で住みたい、よりいい宇宙ができます。 反対にいえば、現実に違いを創りたければ、自分を変えることです。 自分を変えたいと思ったら、すでに変わった自分を想像して、その自分がするで あろう行動を取ってください。 次のことを覚えておいてください。 自分の波動以外の現実を体験することはできません。 目を覚まして、自分の望む現実を生きてください。 あなたはひとつの意識です。 意識を持った創造主となってください。 みなさんの使っている 「潜在意識」「無意識」という言葉は、自らの意識に直面 したくないために使つている都合のいい言葉です。 でも次のことを知 つていれば、未知のものを怖れる必要はなにもなくなります。 自ら選択するならば、人生の中で自分が出会うどんなものであれ肯定的に使えな い も の は あ り ま せ ん 。 的

150 どんな新しい発見も、肯定的に応用できないものはないのです。 永遠の創造物は、あなたがそうできるということを信頼しています。 そうできるようにあなたを創ったのです。 それでなければ、あなたは今ここに存在していません。 みなさんの自由意志に従 って、宇宙はどんな方向にでもサポートしますc 存在には、たった二つの基本しかありません。 ひとつは 「あなたが今存在している」ということ。 二つ目は 「あなたが与えるものが、自分に戻ってくる」ということ。 人生は、このくらいシンプルなのです。 複雑にしているのは、あなたの選択です。 今自分が新たな現実に目を覚ましているとみることを許してあげてください。 実際に、みなさんはいま新しい意識として目を覚まそうとしているのですから。 今、手を三回叩くと同時に、これを自分の中にし っかりと植え つけます。

15 ン ヤ I ル (三回手を叩く) 今、自分の望まない現実をすべて破りました。 新しく生まれ変わったところです。 お誕生日おめでとう。 それでは、三回深呼吸をして、自分の中の生命力を感じてください。 それが終わつたら、質問がある人は質問をしてください。 Q l (女)実習をしながら、こめかみのところに圧力を感じていたのですが、それはただ、 「熱 」 か ら く る の で し ょ う か ? 創造的な圧力です。自分の中で加速されたエネルギーを感じていました。 過去に自分でつく った境界から、さらに境界を越えて出ていこうとする拡張され Ы

Qバ ン ヤQ ル1 たエネルギーです。そして自分が焦点を合わせていた部分、フォーカスの部分を 2 変えたということです。 そこの部分に息を吸い込んでみてください。それから自分が非常に楽しくできる 運動をして自分の足を地につけてください。あまり頭に 「気」が昇らないように、 身体を動かしてください。 どうでしょう? 今のでいいでしょうか。 はいc どうもありがとう。 2⌒女)完全に眠つてしまったのですが バシャール 意識的なフィルターがかからないように、まったく無意識になって情報を吸収す るときがあります。 みなさんの種族では、こういうことをやつているときに寝てしまう人はたくさん

15 153 います。そういった場合に夢の世界に一番波動が合います。そのとき、私達は非 常に簡単にみなさんとコミュニケートすることができるのです。 どうでしょう? 今のでいいですか? Q 2 はい、ありがとう。 バシャール いい夢を見てください。 Q 3 (男)森林の中を歩いていくエクササイズで、ひとつひとつは自分はそうだなと思った のですが、最後のひとつ 「死後の寺院」についてやったときに、僕のイマジネー ションの中にものすごく大きなビルデイング、新宿の三井ビルみたいなやつがあ つて、それが理解できなかったのですが。 バシャール あなたは 「死」を、非常にいくつものレベルをもったものと見ているようです。 いろいろな体験の次元に及んでいて、たくさんの次元を結んでいるということで す。

Q 3 は い 154 エレベーターで好きなフロアーに行くことができます (笑)。 わかりますか? バシャール どうもありがとう。 Q 4 (男)私にとって、そして地球にとって、今、大きな問題というのは病気のようなもの ですね。たとえばガンとか。個人的にもなにか居心地の悪いようなものをどこか 常に持っています。 惑星としても、スモッグや戦争や飢餓をつくつたりしていますc バシャール でもここでいっているのは、そういったものを通してビジョンをとらえるという ことです。 もし自分でやりたいならば、それを超えたところに目を向けてください。 自分が住みたいような現実を見てください。そして自分がすでにそこに住んでい

15 155 る人として行動を起こせば、まわりの人が 「ああいうふうになりたい」というモ デルになります。 自分が 一番ワクワクすることをやっていくことで、まわりの人に光を投げかける ことができます。 もう一度いいたいのは、病気というものは、自然の自分に対して抵抗していると きに出てくるということです。 この社会に教えなければならな いことがひと つあります。 このやり方でやれば、たくさんの人が心の中で持 っている 「葛藤」や 「分離」が 統合され、バランスを取ることができます。 すべての個人は、自分が望むものを、他人を傷つけることなく、自ら実現する力 をすでに持っています。 否定的なほうに意識を向けるのではなく、それは存在するものとして認めながら、 違うほうに目を向けてください。 もうすでにそうなっている自分を見つけ、そのとき自分がどんな行動を取るのか、 それを実際に行い、モデルとなるのです。

Q れ で セヽ い で す か ? 156 どうでしょう? Q 4 はいc バシャール どうもありがとう。 5 (男)イメージはとてもよく浮かんだのですが、それを視覚化できませんでした。 バシャール みな、ひとりひとり同じ程度の視覚化をしています。 イメージは、つくられています。 多くの人は 「イメージなど見えなかった」といつてあわてているようです。 何回も何回も聞きました。「私には見えない、見えない」と。 しかし、実はみな、ちやんと視覚化しています。 視覚化できる、イメージが見えるというのは、同じ絵を五時間の間、三次元的な 立体像で、ず―っと見ていなければいけない、ということではありません。 人によ っては、本当に 一瞬だけしか見えません。

15 157 それだけで定着しているのですc 自分が気がつかないぐらい、ほんの一瞬しかイメージが飛んでこないのは充分で はないのだ、と否定的なものを与えることで、自分の中にそういった現実をつく りだしています。 ですから最初に時間をとってお話ししました。みなさん自身のイメージが進んで いくように、自分流のやり方が 一番適切なのだ、と。 自分を信頼してください。自然な自分を信頼してください。 どんな変化でも、ある種の変化が必要なときは、自分を信頼することです。 あなた自身を信頼するとき、変化が 一番早く起きます。 わかりましたか? Q 5 はい、ありがとう。

158 バシャール どうもありがとう。 Q 6 (男)最後の瞑想で、爆発するような感じで、イメージがたて続けに変化しながら見え たのですが。 バシャール 楽しいですね。 Q 6 胸の中に感動的なものを感じました。エクスタシーのような 。・・。 バシャール どうもありがとう。 エクスタシー 「みたい」だったのですか? それともエクスタシー 「だつた」のですか? Q 6 エクスタシーでした。 バシャール どうもありがとう。

15 159 Q 6 それをコントロールできるような気がしたのですが。 バシャール いいですね。 Q 6 深い意識というか愛の意識というか、そういったものに近づく方法があったら教 えてもらえますか? バシャール 自分自身のイマジネーションに、どういう方法があるか聞きましたか? Q 6 なんとなく ・・・c バシャール 「なんとなく」ですか? 「なんとなく」というのは、先程いつたような 「エクスタシーみたい」と似てい ませんか? あなたの信念はどこにあるのでしょう?

Q 6 は い 160 Q 6 はいc 自分のイマジネーションを使ってください。 必ずあなたの行きたい方向に連れていってくれます。 「なんとなく」行動することもできますし、「シンプル」に行動することもできま す。その違いはわかりますか? バシャール 「なんとなく」行動すると、「なんとなく」の結果しか出てきません。行動すれば、 必ず、結果が出ます。答が出ます。 どうでしょう?・役に立ちそうですか? バシャール どうもありがとう。 信じられるかどうかの境界線、ここを越えれば信じられない、ここを越えなけれ ば信じられる、ということについて話してみたいと思います。

15 これに必要なのは、自分自身に対する正直なコミュニケーションです。 正直さは、少なくとも私達にと っては非常に楽しいものなのですc 自分でこうなりたい、これをやりたいという考えが出てきたとき、信じられるか どうかの 「境界値」と いう道具を使 って、なにかを、 いつやれば いいか知ること ができます。 それをすることに対して、やらせないようにしている自分の中の 「観念」を見て いきます。 たとえば、次のようにやります。 まず、自分に質問します。 自分が 「こうなりたい」ということを達成するのに、二十年あれば充分だろう ネ′′?. 自分がそうなるために必要だと思われる年月に、余裕を加えて考えます。 そうしておけば、簡単に答えられます。 「二十年あれば充分だ。それだけあれば、自分はもう完全にそうなれている」 そ し て 次 に 、 イ マ ジ ネ ー シ ョ ン を 使 っ て こ う 聞 き ま す 。 61 ‐

162 「で は 、 十 年 だ っ た ら ど う だ ろ う ? 」 自分の反応を見てください。 「こ う な り た い 自 分 に 、 十 年 あ れ ば な れ る 」 五年ではどうでしょう? 「問 題 な い 。 五 年 あ れ ば で き る 」 「三 年 ? 」 と い っ た と し ま す 。 「簡 単 だ 」、 と あ な た は 答 え る で し よ う 。 そこでイマジネーションの方が、「一年―」といいます。 「う ― ん 。 ・ 。た ぶ ん 」 (笑 )。 一番最初に自分が躊躇し始める数値、それが、あなたがそれを成し遂げるのに必 要な年月です。 でも、もう一度、こう自分に質問することができます。 「どんな定義づけ、どんな先入観念が自分の中にあ って、それだけの時間がかか るのだろう?」と。 それを見ていきます。

15 163 そしてその観念、定義づけを自分が望まないのだったら、再定義してください。 観念を変えてください。 新たな定義づけ、新たな観念を使 って、再びやります。 それによって先程の年月が短くなるかどうかを見ます。 あなたのイマジネーションが 「三年?」と聞いたとします。 「問題な い」と答えます。 イマジネーションの方が 「一年,」といったとします。 でも新たな理解をもって、「問題ない」とあなたは答えることができるかも知れ ません。 なぜなら、この新しい観念を使えば、 一年以内でやることは非常に簡単だからで す。 イマジネーションの方が 「六ヵ月ではどうだ?」と聞きます。 「う ― ん ・ ・ ・」 (笑 )。

164 それで再び、その定義づけ、自分の中の観念を見ていきます。 それを先程と同じように繰り返せばいいのです。 個人個人によって、三日から最大三ヵ月と、いろいろなケースがありますが、自 分のやりたいことが実現化できない、ということはあり得ません。 その最初のステップだけでしたら、三日から三週間の間に、必ず実現化すること ができます。 それではこれで、シェアリングは終わりにします。 みなさんが、こうした交流に意志を持 って参加してくださ ったことに、とても感 謝しています。 そして私達の愛をみなさんにお贈りします。 私とテレパシーを通じてつながっているすべての存在が、みなさんに愛を贈って います。

15 165 今日、 一緒に遊んでくれて、どうもありがとう。 私達はすべて、無限の存在の子供達です。 ワクワクする夢、そして夢に満ちたワクワクを。 また、お会いしましょう。

I 19881年 3月 14日

バ シ ャ ー ル 今 日 み な さ ん と お 話 を す る 前 に 、 い く つ か の こ と を 思 い 出 し て 欲 し い と 思 い ま す 。 68 今日、みなさんと交流をしているとき、たくさんの新しいエネルギーがここにい る何人かの人達に感じられると思います。 そういったエネルギーを感じることで、新しい気づきがあると思います。 自分がそれを許してあげれば、 一番心地のよいペースで、それを自然に起こすこ とができます。 どんなエネルギーでも、感じ始めたときは思い出してください。 自分には、それに対処するだけの力があるのだ、ということを。 ぜひ覚えておいて欲しいのは、宇宙は、あなたが対処できないものを与えること はないということです。 決して、ないのです。決して、決して、です。 自分には強すぎるエネルギーが来ている、と感じたときは、自分で決めた定義づ けを使っています。

16 宇宙の定義づけが自分にふりかかってきているのではありません。 そのエネルギーを、呼吸とともに身体の中に流してあげることをおすすめします。 リラックスして、自分が体験していることを肯定的にとらえ、呼吸をしてくださ 自分の中に解放感や変化を感じるのは、とてもいいことです。 ただ覚えておいてください。 愛する、みんなに奉仕するといったことの産物として、今そういうエネルギーを 感じることを、自分が選択しているということです。 ですから怖れることなく、宇宙に感謝をもって、エネルギーを感じてあげてくだ さい。 そしてみなさんが、自分はどんな存在なのかを学んでいく、と決めたことに対し ても感謝してください。 みなさん、ひとりひとりは、非常にユニークな構造をも っています。 し か し 、 個 性 や 性 格 が 、 あ な た と い う 存 在 を 「 し ば り つ け て い る 」 わ け で は あ り 69 ‐

170 ません。 性格とは、毎瞬毎瞬、あなたがその状況からなにを 一番学ぼうとしているのか、 という 「姿勢」にすぎないのです。 ですから、自分の中に持っている考え、「観念」を変えると、自分という人間が まったく変わります。 文字通り、変わるのです。 ですから、今日みなさんがここに入 ってきたときと、出て行くときとでは、文字 通りま ったく違う人間にな っています。 鏡の中でいかに同じに見えていても、みなさんはまったく違う人間になっている のです。 外 観 は 、 ま っ た く の 「幻 想 」 で す 。 自分の内側が充分に変化すると、外側も変わ ってきます。 人によっては、それらが自然に、自動的に、ある期間をかけて起こります。 みなさんの社会は、まだ時間と空間に執着しているので、実際の変化が身体のレ ベルで起きるのには、時間がかかることがあります。

16 みなさんが自分の顔や身体をずっと同じものと思っているのは、自分の中で連続 性を保っておきたいからです。 外側がどうであるかより、内側の認識にもっと目を向け始めると、外観が毎瞬毎 瞬変わっても気にならなくなります。 毎瞬毎瞬、自分の外観が劇的に変わ っていったとしても、自分のシグネチャー ・ バイブレーション 「固有周波数」は、 一定に保 つことができます。 性格がどれだけ変化しようとも、自分の固有周波数が 「魂」を表現していくから です。 それと同時に、外観はま ったく変わらなくとも、自分の内側が変わり、性格が変 わっているということは大いにあり得ます。 自分が変わることを望み 「変わ った自分」を積極的に演じていくとき、自分の人 生が ′′実際に〃変わります。 非常に美しい方法で、自分が変わるという信念をも って行動してくれて、どうも ありがとう。 ‐71

Q 172 それではみなさん、創造的な人間関係を知りたいのですね? 準備はできていますか? 関 野 バシャール、その前に質問したい人がいるようなのですが Q l (男)質問のチャンスを与えてくれて、ありがとうございます。 バシャール あなたのハートの中にあるものを、みんなと分かち合 ってくれることに感謝しま す。 私はアストロロジャー (占星術家)として、日本人の三百〜五百人のチャートを 見ました。 それによると、 一九八九年から 一九九〇年の間に大きな変化があるようです。 それについて二、三、助言いただきたいのですが。 バシャール どういう形で助言すればいいでしょうか?

16 173 ン ヤ | ル Q l ひとつは、もしそういった大変な社会変動が起きた場合、社会や皆のためにどの ようなことをすればいいか、ということなのですが。 最初に理解して欲しいのは、すべての変化、変革は、肯定的にも否定的にも見る ことができるということです。 変革が破壊的な形で起きなくてはならない、という仮定をしていると、だんだん そちらの方に流れていきます。 変革とは、今までにつくりあげてきたものを分解して、新しいものにすることだ、 という肯定的な見方もできます。 そうすると、肯定的なほうに傾いていきます。 大きな変化があるとしても、個人個人がそれをどう体験するかは、また違う問題 なのです。 思い出してくださいc 自分自身の持 っている波動が、あなたの体験することを決めます。

174 不安や疑いをもっていれば、その波動は怖れを呼びます。 愛や奉仕や喜びを持 っていると、変革のときにも、その人を肯定的なほうに運ん でくれます。 地球上のある 一部では、そういった変革を感情的にも他の意味でも、非常に否定 的に体験するかも知れません。 否定的な部分を 「災害」という形で体験することもあるでしよう。 しかし、そういった 一部の地域の中でさえ、個人個人が自分の中の肯定的なもの を見ていれば、否定的な影響のされ方はしません。 ですから、今という大きな変革の時、それを肯定的に見て欲しいのです。 私達が今、みなさんのエネルギーを感じながら見ているところでは、 一九九〇年 から 一九九四年の間に起きることは、次のようなことです。 みなさんの意識が、そしてさらに大きな意識の部分が 「社会的な統 一性」に気が つき始めます。

16 自分の個性を外に向かって表明していくと同時に、地球外惑星の存在に対して、 新しい認識をもつようになります。 地球上のたくさんの政府は、すでに私達の存在に気づいており、いろいろな情報 を持っています。 そして 一九九〇年から 一九九四年の間に、政府が持 っているそれらの情報が公共 の場に出され、認識されていきます。 それによって、この字宙を大きく変えていきます。 しかしだからといつて、私達の方に焦点を合わせて欲しいのではありません。自 分自身に焦点を合わせて欲しいのです。 今たくさんの人達が 「自分で自分の人生に責任を持つ」ということを要求されて います。 他の人に自分の人生をまかせるのではなくて、自分で自分の行動に責任を持つと いう こと です 。 これは、わがままになって、他の人に強制的に自分のいうことを聞かせるという の

176 ことではありませんc 次のような形で変革を起こしていくことができます。 今まで、みなさんは政府に支配されていると考えてきました。しかし、今度は逆 にその政府に働きかけ、政府がみなさんに奉仕する、という方向にも っていくこ ともできます。 こうしたときに大切なことは 「自分の中に力を取り戻す」ことです。 そうすることによって、簡単に変革を起こすことができます。 政治経済、そして社会的な変化ということを許すとき、自分もその一部だという ことを忘れないでください。 自分に責任を持つということは、自分の 「行動」に責任を持つということで、 「自分が社会に奉仕できるように、実際に行動を起こす」ということです。 みなさんの時間で 一九九〇年から二〇 一一年まで、社会的な再構成が行われます。 地球全体の話です。 そしてたくさんの地球上の文化が混ざり合 ってきます。

16 いろいろな場所でたくさんの暴力的な行為が起きるかも知れません。 でもそういったものも、最後にはバランスが取れます。 みなさんの 「無条件の愛」が徐々にそれをスムーズにしていきます。 そして 一九九七年に、もうひと つ大きな変化があります。 二〇一三年までにこの地球上がひとつとなります。 今いったことはすべて、みなさんの今のエネルギーから感じることについてお話 ししています。 私達の眼からすると、未来に対しての予言ということは本当はあり得ません。し かし今のように、エネルギーを感じてお話しすることはできます。 維も未来を感知することはできません。しかし、現在のエネルギーを感じて未来 の可能性を感知することはできます。 ですから、もしこのままエネルギーの状態が変わらなければ、こういうことが実 際に起きてしまうだろう、ということはいえます。 エ ネ ル ギ ー に は 、 慣 性 が あ る か ら で す 。 7 7 ‐

その慣性のままいくとこんな方向に行くだろう、ということは感知することがで 87 きます。 しかし、だからといつて、変えられないということではありません。 そういうことが起きたとしても、自分がある 一定のやり方で体験しなければなら ない、ということはないのです。 たくさんの人達がこのままのエネルギーでいけばこうなってしまう、ということ を感じることができるなら、そのエネルギーを変えることもできます。 予言は、みんなにそう いったことを知らしめたとき、みんながそれを変えること ができるので、予言自体、意味がなくなることがよくあります。 予言はすべて、今現在のエネルギーを読んでいるのです。 ですから先程お話ししたことは、私達が現在みなさんの中に感じるエネルギーで、 一般的に 一番変化しにくいであろうと感じたエネルギーについてお話ししただけ です。 ここにいるみなさんがそれを変えたいとき、肯定的にするのか、否定的にするの

179 Q か、自分のエネルギーを自分で選択してください。 次のようにいうこともできます。 もしここにいるすべての人が、今自分で目を覚まそうと決めれば、あとで外から 肩を揺すられて目を覚まされる必要はな いのです。 今ここに生まれてきている人達は、ちょうど変革の時代の、非常にワクワクした ところに生まれてきています。 せ っかくこんな楽し いときに生まれてきているのですから、自分を百パーセント 活かして楽しんでください。 自分が 一番ワクワクすることをしていれば、それができます。 どうでしょう、充分な答になっているでしようか? はいc 6‐ バ シ ャ ー ル あ な た の 分 か ち 合 い と 奉 仕 に も う 一 度 、 感 謝 し た い と 思 い ま す 。

180 どうもありがとう。 それでは人間関係の大切な点についてお話しします。 まず最初に 「自分」に対しての関係です。 創造的な人間関係ということを話すとき、まず自分自身に対して創造的でなけれ ば、誰と創造的になれるでしよう。 みなさんは自ら大胆にいろいろなことをやっていきたいですか? 準備はできていますか? ひとりだけですねc (返 事 ) どうもありがとう。それなら、今日は楽しめそうです。 リラックスして居心地のいい姿勢になってください。

16 181 目を閉じたければ閉じてください。 そして三つ深呼吸をしてください。 リラックスしながら呼吸をして、自分の身体がリラックスしているところを想像 してください。 暖かく赤い、そして金色の光が、自分の身体を通り抜けていくのを見てください。 ひとつひとつの筋肉が、緊張を解放して柔らかくなっていくのを想像してくださ 自分の足を、リラックスした感じがゆっくりと昇ってきます。 足から始めて、やさしく、身体の筋肉ひとつひとつにお話をしてあげてください。 自分の太ももからおなかの部分まで、リラックスした感じが昇 ってくるのを許し てあげてください。

182 そのエネルギーが、今胸を昇 ってきて、腕から指先まで降りていきます。 肩もリラックスさせてあげてください。 自分のおなかの中のさまざまな内臓が、温かくリラックスしていくのを感じてく ださい。 自分の心臓が、リラックスしながら、やさしく赤い血を身体中に流しているのを 見てください。 自分の肺がリラックスした感じで、呼吸を続けるのを感じてください。 吐いて吸って・・・ そして吐いて・・・ エネルギーがのどを昇ってきます。 声帯をリラックスさせ、そこにある筋肉、骨もリラックスさせて上が っていきま

16 す あごの筋肉がリラックスしていきます。 舌の筋肉がリラックスしていきますc それを感じてください。 その暖かさを感じてくださいc 感じてください。・・。 鼻、そして鼻の後ろの空洞、日の後ろがリラックスしていくのを感じてください。 自分の頭蓋骨、それを通 ってさらに頭頂までリラックスしていきます。

そして赤く黄金に輝いた光が、あなたのオーラが、体中から輝き出しているのを 脳 感じてください。 今度は自分の心臓からェメラルドグリーンの光が輝き出すのを見てください。 その緑色の光が自分の身体の中の細胞のひとつひとつを通って、拡がっていくの を感じてください。 自分の意識が身体と、リラックスしながらひとつに混ざり合っていくのを感じて ください。 自然とひとつにつながって、やさしく振動している、そんな自分を感じてくださ 自分の感受性と直感を感じてみてください。 自分の心配や不安が、その緑の光に溶けて消えていくのを見てください。

16 それでは今度は内側から自分の第三の日、額のところに青い光を見てください。 身体と意識がリラックスするにつれて、大きな喜びが出てくるのを感じてくださ 静かな、そして涼しい空気が体中を冷ましてくれるのを感じてください。 自分自身が魂として、呼吸しているのを感じてください。 自分の意識がどんなことを訴えようとも、魂と意識と肉体はひとつだということ を感じてください。 今、お祈りをして、その祈りが向こうに届くのにちょうどいい状態にあります。 あなたが受け取る価値のある 「無限の愛」を、受け取れる状態にあります。

186 悦惚感に満ちた白い光が、あなたの中で光っているのを見てください。 無限の、絶対的な、完全な光を、自分の中に感じてください。 今あなたは無限の愛の海の中にいます。 三つ大きな呼吸をして、それを楽しんでください。 自分が今、リラックスした状態の中をフワフワと漂っている感じを許してあげて ください。 完全なる愛の状態、そしてそれを完全に受け入れられる状態にいます。 自分を、そしてすべての人を受け入れられる状態にいます。 それでは、次のことをイメージしてください。 女性の方は、自分の中の男性の側が、今ちょうど自分の目の前 一メートルぐらい のところにいます。 男性の方は、自分の女性の部分が、やはり目の前にいます。 他人ではありません。自分の中の、肉体を持 っている自分とは別の性、男性なら

16 187 女性、女性なら男性を目の前に見てください。 どんな姿形でもかまいません。 もし自分が反対の性に生まれてきたら、どんな自分でしょう? ここで、今までこの実習の中でやってきたすべてのものを感じてください。 すべての愛を感じてください。 そのすべてを自分のハートのところにも ってきます。 そして非常に明るく輝く光を、日の前にいる反対の性の自分に送ります。 もうひとりの自分を、その光で洗ってあげます。 もうひとりの自分の目を見てください。 そして今送った愛が自分に戻ってくるのを感じてください。 その人に、十センチくらいまで近づいていきます。 双方が、それぞれ近づいていきます。

188 もうひとりの自分を抱いてあげてください。 友達のようなエネルギーが出てきても結構です。 セクシーなエネルギーが出てきても結構です。 官能的なエネルギーでも結構です。 それをすべて自分に許して感じてあげてください。 抱擁していると、自分の中にあるエネルギーが相手の方に伝わっていきます。 また逆に、相手のエネルギーが自分に伝わってきます。 肉体は入れ替わらずに、エネルギーだけが入れ替わります。 今まで誤解していたことを、すべて許してあげてください。 目に見える違いを、すべて喜んで受け取ってください。 自分の反対側を見つけたその解放感、発散する感じを喜んで、見てください。 あなたのエネルギーは今、相手の中にあります。 もしあなたが反対の性に生まれていたら、どのように感じるでしよう? その身体はどんな感じがするでしよう?

16 その反対の立場、反対の見方を理解してあげてください。 それをそのまま受け入れ、愛してあげてください。 こうあるべきだ、と変えようとしないで、そのままを愛してあげてください。 創造性を認めて、喜んであげてください。 それでは、そのエネルギーが再びもとの自分に戻 っていくのを、許してあげてく ださい。 エネルギーが戻 ってきても、あなたはその相手の中にもなにかを残してきていま す。 相手の方もあなたの身体の中に、なにかを残しています。 それを覚えておいてください。 相手を抱擁しながら、キラキラと輝いている光が上の方に向かって発せられるの を見てください。 相手の光と自分の光が上の方に向かって発せられながら、その二つの光がひとつ に混ざ っていくのを見てください。 89 ‐

そのひとつの光の中で、男の部分、女の部分がぐるぐる廻っているのを見てくだ o9 さい。 永遠のバレーを見ているような感じです。 あなたの中にあるすべての部分をサポートして、愛を送 つてくれる 「無限」を感 じてください。 その悦惚感を楽しみながら、三回深呼吸をします。 深呼吸しながら目を開けて、現実に戻 ってきます。 でも以前の自分と今の自分は違う、ということを思い出してください。 自分自身が、より混ざり合 って、ひと つにな っています。 人生に恋をして、人生をより愛しているあなたがいます。 あなたが与えるものを、人生はすべて愛として返してくれます。 ま ったく新しい自分として、今、フレツシュに生まれ変わりました。 素晴らし い天然色 の自然を、自分の目に見せてあげてくださ い。

16 191 自然は、キラキラと輝いています。 この世界のすべては、「無限」があなたを通して表現している創造の 一部です。 リラックスして、楽しんでください。 創造の中で、楽しんでください。 無限に続く美しさです。 そして無限の芽吹きです。 常に新しいものが生まれ出てきます。 無限の完全性とともに、創造的な人間関係を楽しんでください。 あなたを通した、無限の創造の表現を楽しんでください。 リラックスしてください。 リラックスしてください。

192 リラックスしてください。 そして二〜三分の間、新しい人生をただ感じてみてください。 この瞬間から自分が無限の創造物と、肉体を通して精神を通して、そして意識を 通してつながっていることを知っていてください。 今までつながっていなかった、ということではありません。 私達に、そのつながりを思い出させてくれてありがとう。 それでは、立ち上がって、少し身体を伸ばしてください。 そして、自分の新しい身体の感じを楽しんで受け取ってみてください。 自分を抱いてあげてください。 自分の身体のまわりに腕を廻して、自分を楽しんで受け入れてあげてください。 あなたは楽しむ価値がある人です。 私達はみなさんを、とても楽しんで見ています。

16 193 自分を充分に抱いてあげた人は、座ってください。 まだの人はじっかり抱いてあげてください。 みんな座 ったところで先に進みます。 創造的な人間関係の次の段階に進んでいきますが、その前に、なにかの障害など が出てきたとき、次の方法を試してみることをおすすめします。 自分が誰であるかを、肉体で表現してください。 口を開けて、首を後ろに倒し、天を見ます。 そして息を深く吸い込みます。 それから、次のような形で吐き出します。 (溜 め 息 の よ う に 、 ハ ア ア ー と 大 き く 息 を 吐 く ) みなさんは新鮮になりました。 この 「溜め息」とともに、自分で創りあげた 「今の自分」に対して責任を持つこ とを決めます。

こ の 溜 め 息 は 、 今 ま で 自 分 に と っ て う ま く い か な か っ た 疲 れ る や り 方 を 捨 て る 溜 49 め息です。 溜め息とともに、自然な自分に逆らつて抵抗していたことをやめる、という 「意 志」を表します。 楽しいことはいくらやつてもいいのですが、まあ、 一回で充分です (笑)。そし てみなさんの笑いがすべてを明るくします。 悟りというのは英語でいうと、エンライトメントですが、明るくするという意味 なのです。 「明るくすること」が、非常に助けになります。 笑うと、発散、解放ができ、自分を中心に戻すことができます。 「涙」は、それらを否定的なほうからやることです。 しかし、「笑 い」は肯定的なほうからやります。 そして 「溜め息」が、その中間に位置します。

16 195 自分が、よリバランスが取れた人間だと感じることを、今許してあげてください。 それでは、いくつかの新しい考え方を出しましよう。 みなさんの 「泣く」「笑う」「溜め息をつく」をひとつにします。 思い出して欲しいのは、子供が遊ぶように、ななさんにも遊ぶ自由があるという ことです。 創造的な人間関係を創るとき、どうやって遊ぶかを知 っている、ということは非 常に大切です。 それと共に、大人のあなたと子供のあなたのエネルギーのバランスを取ることも 重要です。 後半では、どういうふうに人間関係を自分にひきつけるか、今自分が持っている 人間関係をどうすればいいかというお話をします。 でもそれをやる前に、みなさんの中にある子供の部分の目を覚ましましょう。 そうすれば、その子供の部分と一緒に行くことができます。

子 供 は 好 奇 心 に 満 ち て い ま す 。 69‐ 子供は愛に満ちています。 子供は信頼を肯定的なほうにも っています。 子供は、宇宙が美しく、驚きに満ちていることを知 っています。 みなさんの社会では、今いったようなことを忘れなければなりません。 子供は何回も何回も、今いつたようなことを忘れるために、いろいろなことを教 えられます。 そしてこの社会では、そういったことを学んだあと、それが人間の性質なのだと 信じ込みます。 日隠しをしたまま歩いていたり、トンネルビジョンのように非常に狭い視野を持 っていたりするのが普通だと思ってしまうのです。 人といい争いをしたり、自分自身の持っているものを 一生懸命守ろうとしたりし ます。 実際には、三歳以降は、人間は自分の本来の性質を覚えていません。

16 ですから、その子供の部分に戻 ってみましよう。 そしてその子供の部分と、今の大人のあなたを融合してみましよう。 それではもう 一度、目を閉じてください。 愛に満ちた呼吸を三回します。 自分のハートの打つ鼓動に、ただ、耳を傾けます。 『ポムポム、ポムポム、ポムポム、ポムポム ・・・』 (笑)。 笑 ってもかまいません。なぜなら子供はよく笑うからです。 でもその音に意識を傾けてください。 その音が創造が創り出す音です。 それがあなたを笑わせます。 自分のハートに耳を傾けることは、自分の創造性に耳を傾けることです。 97 ‐

198 愛の魔法、愛の音楽に耳を傾けることです。 すべての現実は本当は、そこから創られたのです。 その魔法があなたのところへ、再び戻ってきます。 思い出してください。 世界は、本当は魔法に満ちたものでした。 みなさんはすでに学びました。 奇跡はあまり起きな いのだと。 でも最初はあなたのまわりのすべてが、奇跡に満ちたものでした。 みなさんが 「奇跡」というとき、私はだいたいの意味を知っています。 普通でないことや説明できないことが起こることをいうようです。 でも子供には、説明はいりません。 子供は知っています。 「奇跡」とは、自然なことが自然に、しかも瞬間的に起こることなのだと。

16 奇跡は宇宙の法則に反している、と思うかも知れません。 でも、本当はまったく正反対です。 奇跡は、自然なことが 一番自然な形で作用することを許されたときに起こるもの だからです。 それが瞬時に起こるのを許されたときに、起こります。 みなさんはすべて 「奇跡的な」存在です。 そしてあなたの中にいる 「子供」はそれを知 っています。 自分が奇跡的な存在だと知っていても、エゴイスティックになる必要はありませ ん。 知ったからエゴが出てくる、ということではないのです。 自分の中の 「奇跡」の部分と 「感謝」の部分とのバランスを取っていると、非常 に創造的な使い方ができます。 謙虚ということは、なにもしないということではありません。 他の人に奉仕するとき、自分自身も楽しく、充実するようなやり方で行うことが できます。 9 ‐

子供は、人のために奉仕をするのが大好きです。 o2 子供は、受け取ることと与えることが大好きです。 子供はよく知っています。 人に最大限に与えるためには、その人に与えさせてあげるのが 一番だということ 。 を 自分のイマジネーションを使って、次の光景を見てください。 緑色の丘の上に、自分が子供として立っています。 そして、目の前には田舎の風景がずっと向こうまで続いています。 自分が足の下に踏んでいる草を感じてください。 今隣に手をつないでいるのは、あなたの子供の部分です。 自分が男性なら女性、女性なら男性の子供です。 今手をつないでいる相手もあなた自身なのです。 今、すべての期待から解放されています。 この関係は非常に自由で、解放的なものです。

16 一番自然な形で、この田舎の風景を二人で楽しんでいます。 相手に要求したり、要求されたりすることはなにもありません。 手をつないで立っていると、若い心臓が鼓動しているのが聞こえます。 ワクワクするような楽しい冒険が、あなたの目を覚まします。 この人生が、常に新たな発見に満ちていることをよく知 っていて、ワクワクして います。 太陽の光があなたに降り注ぎ、雨があなたに優しいキスをします。 他の人に太陽の光が降り注ぎ、雨がキスするからといつて、あなたひとりが、他 の人より重要でないということではありません。 すべての人間はあなたにと って平等です。 みな、ただの遊び友達なのです。 あなたの心臓が太陽のように輝きます。 あなたの中の太陽の輝きで、自然から受け取 ったすべてのものにお返しをしてあ lo2

|デ て く だ さ い 202 今、あなたは新鮮です。 いろいろなことを考えな いで、すぐに行動に移せます。 いろいろなものに共感し、人生を笑 って過ごすことができます。 野原で遊ぶために、自分がその丘から走り降りていくのを見てください。 野原に降りていくと、たくさんの方向から、たくさんの子供達が、野原の真ん中 に集まってくるのがわかります。 踊って、歌って、遊んでください。 そのエネルギーを、今のあなたと融合させて、ひとつにしてください。 子供は、あなたの中にいます。 その野原も、あなたの中にあります。 決して、あなたから遠く離れたところにあるわけではありません。 それでは三つ、大きな呼吸をします。

16 203 そしてその日の美しさを見てください。 感じてください。 それが終わったら目を開けて、この現実に戻ってきてくださいc あなたは、そこになにも置き忘れたりはしていません。 それと同時に、少し前のあなたと今のあなたは違う人間だ、ということも思い出 してください。 今みなさんは、創造的な人間関係を創り出す用意ができています。 だからといつて、みなさんの人間関係が創造的でなかったというわけではありま せん。 これからは肯定的、創造的になれるということです。 今まで肯定的、創造的であ ったとしたら、さらにそうなります。 もし充分創造的で、悦惚感に満ちた楽しい人間関係をもっているとしたら、今日 はただ遊んでいてください。

でも常に、さらに学ぶものがあります。 4o2 皆、これからも永遠に遊び続けることができるということです。 みなさんについてはわかりませんが、私達はそういういい方をすると、とても幸 せな気持ちになります。 それでは十五分程、短 い休憩を取ります。 充分楽しんでください。 後半では、創造的な人間関係で人をひきつけるには、どのように関わればいいか ということをお話しします。 ―十五分休憩― バシャール もうみなさんは子供になってしまいましたから、創造的な人間関係というのは子 供の遊びになります (笑)。

16 それでは魅力、ひきつけるということについて話してみましよう。 自分がなにかの人間関係に引きつけられる、あるいは人間関係を自分に引き寄せ るときの基本的な事柄です。 もう 一度思い出して欲しいのは 「あなたの波動があなたの現実を創り出す」とい うことです。 みなさんはこの社会の中で、自分は人間として半人前だということを、よく学ん できたようです。 ですから、たくさんの人達が外を歩きながら 「自分は完全ではないのだ」という 波動を出して、完璧な人を見 つけようと目を外に向けています。 実 は 、 自 分 自 身 が 完 全 な 存 在 だ と いう こ と を 忘 れ て いま す 。 最 初 の実 習 で や った よ う に 、 あ な た が 誰 で あ れ 、 自 分 の 中 に 男 性 エネ ル ギ ー と 女 性 エネルギーの両方を持 っています。 その二つのバランスが取れたときはじめて、本当に完全な波動を持つことができ め

t C )〜 0 2 自分が完全でない、どこか欠けていると思って歩きまわっていると、だいたい同 じような考えを持った人をひきつけます。 どこか自分の理想には足りない人が自分の目の前に現れて、その人にひきつけら れ 「あなたは自分のことを完璧でないと思い込んでいますよ」と教えられます。 たくさんの人達が自分のことを 「犠牲者」だと思っています。 人のものを全部背負って、次から次へと人間関係を渡り歩きます。 そして自分はどこかおかしいに違いない、と思い込み始めるのです。 そういった人の人間関係には、「自分はなにかが間違った人間だ」ということが 反映されます。人間関係は、自分の中の、完全でないと思い込んでいる部分を反 映して見せてくれるのです。 ということは同時に、自分がその部分を変えられるということです。 否定的な状況が人生の中に起こったからといつて、「こんなところで引っかかっ

16 ていて、おまえは本当にどうしようもない奴だ」といわれているわけではないの です。今あなたが自分のことをどう思 っているかを鏡として照らし出し、反映し てくれているだけなのです。 自分でそれがいやなら変えられます。 その機会を与えるために、見せてくれているだけなのです。 社会の中でいろいろなことを学び、ある思い込みをもつことで、みなさんは次の ようなことをやっています。 自分の期待を裏切るような人達に、何人も何人も出会うことによって、やつと自 分が誰であるかを見つける、というやり方です。 あるいは 「排除法」で、これも違うあれも違うとやって、最後の最後でやつと自 分を見つけることを許してあげるという 「疲れる」やり方です。 今までの人間関係を振り返つて、「あれは自分ではなかった」「これも自分ではな かつた」「だからこれが本当の自分に違いない」と思います。 もしそれをやるのが本当に好きだったら、残りの人生のすべて、それをやること o7 2

もできますし、次に生まれ変わ ったときにも、またその次に生まれ変わ ったとき 8o2 にも続けることができます。 しかし、その代わりに、今ここで自分はどうなりたいのかということを見ること もできるのです。 自分でない部分を見たくてたくさんの人間関係を創 っていくのは、本当の自分を 忘れてしまったときか、本当の自分に直面するのが怖いときです。 宇宙は常にバランスを保とうとします。 自然なあなたとは 「バランスが取れたあなた」です。 自分のバランスが取れていないとき、宇宙はそれを知らせるために、いろいろな ものを創って見せてくれます。 自分自身を完璧と見ていないとき、外に完璧なものを探そうとするときは、充実 した満足のいく人間関係は手に入りません。 とても面倒な人間関係をもたらします。

16 本当に満足して、充実しているとき、それを反映するような人間関係をひきつけ ますc しかし、自分が本当にワクワクすることをやつているときでも、まだいろいろ学 ばなくてはならないような人をひきつけることがあります。 そうすると、あなたは自分にこう聞くかも知れません。 「これだけワクワクしているのに、この人はなにを見せてくれようとしているの だろう?」と。 ただ、時には、他の人がワクワクした状態を探すための手伝いをすることに、あ なたが同意している場合があります。 あなたがその人をひきつけて 「輝けるモデル」としてのあなたを見せてあげると きがあるのです。 もしくは逆に、他の人があなたをひきつけて、「こういう人になりたい」と思う ようなモデルを見せてくれる、ということです。 そういう人間関係がきたとき、それを否定的に見てしまうと 「あなたは私には値 9o2

しない」とか 「私はあなたには値しない」というような言葉が出てきてしまいま ol2 す。 でも、自分と似た波動しか寄 ってこな いのです。 どこかで同意ができているのです。 ですから、そのときの自分に一番いい人がひきよせられてきているのだというこ とを覚えておいてください。 だからといって、それがたつたひとり、特定のひとりであるとは限りません。 時によっては同じようなレベルで、ひとり以上の人と関係ができることがありま す。 私達の世界では、すべての人間関係は相互に、包括的に働きます。 皆を啓発するように働きます。 除外するようには働かないのです。 次にいうのは非常に大切なポイントです。

16 211 すべての人間関係は、統 一性を持って直面するとき啓発し合います。 ひとつの人間関係、もしくは多数の人間関係でも、秘密を持っていたり、正直に 相対しない場合、排他的な人間関係になります。 あなた自身がハートをオープンに、コミュニケーションをオープンにして、正直 に付き合 っているとき、すべての人間関係はより活気づく方向に行きます。 いろいろな人間関係の中で、なぜそういうことが起きているのか、自分で、はっ きりとわかります。 時によっては二つの人間関係をやっていても、よく考えてみると、結局はあの人 とはまったく関係ないのだと思うことがあります。 でも相手に感情的になにかを感じる場合、よく前世でも 一緒にいろいろなことを やっていた、というケースがあります。 会 っただけで、昔から知 っているような気がすることがよくあります。 そして違う家族の単位となることで、今までとは違 ったものを学ぼうとすること もよくありますc

一生、ひとりの相手だけと付き合 っていくこともできます。 21 それも可能です。 ただ、すべての人が統 一性を持 って正直に付き合 っているとき、自然に変化が起 きます。 そうした変化は、人間関係の自然な道なのです。 変化に対する怖れは、なにかを失うことに対する怖れです。 でも、すべてのことは 一番うまい具合に起きるのだ、偶然はないのだということ がわかつていれば、なにも失うことを怖れる必要はありません。 相手の人が変化できたのに、あなたができないはずはないのです。 変化できないのは、変化に対する怖れを持 つているときだけです。 2 「自分は 一生のうちに、誰か特定のひとりを見つけなくてはならない」「ひとりだ けと付き合わなくてはならない」という思い込みが起こることがあります。別の いい方をすれは、ひとりは変化を欲しているのに、もうひとりは変化を欲してい ない、というケースです。 自分は変わってどんどん先に行きたいにもかかわらず、その相手は 一緒にいたい

16 213 と思っていますc その場合、相手の方はあなたに変わって欲しくないと思っていますから、あなた 自身も変われないのです。 もし、自分が変わって、自分と 一緒にいるために相手にも変わって欲しいと望む 場合は、次のことを覚えておいてください。 もし相手が変化したら、その人はもう以前と同じ人ではありません。 ですからどちらにしても、以前 の相手と今 の相手とは違 います。 同じ人と付き合っているわけではないのです。 同じ肉体を持 った相手にしがみつく必要はありません。 自分が変化したとき、波動が変わり、その波動に合う適当な人が寄 ってきます。 ですから、変化してしま ったと後悔して、無駄な時間を費やす必要はありません。 変化は人間の自然な形であり、自分は自分に対して正直であ ったということがわ かっていればいいのです。

それでは、みなさんがよくいうソウルメイトについて話してみましょう。 塞 ソウルメイトは実際にあ っていいのですが、ただそれは、単なる同意のもとにあ るといえます。 覚えておいて欲しいのは、どんな人でもあなたの目の前に現れてくる人は、その ときあなたに 一番必要なものを反映して見せてくれている、ということです。 つまり、ソウルメイトの定義づけからすると、あなたの日の前に現れる人はすべ て、そのときのあなたのソウルメイトということになります。 なぜならその瞬間、そのときに、あなたに 一番 いい方法で奉仕をしてくれている からです。 無論社会の中では一生涯、特定のひとりとずっと関係を保っていくこともできま す。 そして自分達の望むように成長するために、見たいものをその二人の中で見てい くことができます。 でも私達は、そういった人間関係でなければならない、という期待はしません。 そ も そ も 、 一生 そ の 相 手 だ け と 付 き 合 え た と わ か る の は 死 ぬ 寸 前 で す 。

16 215 死ぬ前に 「そう いえば他に誰も来なか ったなあ ・・・。今から考えてみれば、な るほど一対一で付き合ったのだ」と、自分の一生を振り返ります。 私達は、今に生きています。 そして自分自身を信頼しています。 ですから 「こうあるべきだ」というたぐいの人間関係を期待もしませんし、「あ んなことをするのではなかった」という後悔もしません。 常に、今に生きることによって、自分に正直であることによって、 一番適切な相 手がひきよせられてきます。 そしてその人が、あなたが新しい自分になるための奉仕をしてくれます。 また逆に、その人が望んでいる自分になるための助けを、あなたがしてあげられ ます。それが人間関係の目的です。 人間関係とは、鏡を見るのと同じです。 自分自身の別の側面を、そこに見ます。

だ か ら と い っ て 、 ま つ た く 自 分 と 違 う こ と を や っ て い る 人 が 来 た と き に 、 こ の 人 612 は本当に自分の顔なのだろうかと見る必要はないのです。 二人が昔した同意、どうや って相手に奉仕しあうかを、その相手が正確に反映し て見せてくれます。 時には、先程いったように、もうすでに自分が学ぶべきことを学んでいる相手に ひきつけられる場合があります。 その場合は、その相手に自分がすでに学んだことを、自分の愛から教えてあげる ことになります。 すべての人間関係に必要なのは、信頼だけです。 光り輝く水品の結晶のような自分になって、輝いて欲しいのです。 自分が透明な光り輝く水晶であるとき、あなたの足元を揺るがすものは、なにも ありません。 あなたは常に輝いて、他の人に奉仕することができます。 自分が水品の結晶であるとき、他の結晶からの光もすべてあなたの中を通過する

16 217 ことができます。 唯 一の例外があるとすれば、あなた自身が吸収しようと思 った光だけが、吸収さ れるということです。 それ以外は通り過ぎます。 まわりの人が発する否定的な光があ ったとします。 しかし、あなたがそれを吸収することを選択しなければ、それはただ通り抜けて いくだけで、あなたに影響を与えることはできません。 他人が否定的な波動を送 ってきても、あなたが肯定的な波動しか持 っていなけれ ば、あなたはその波動を肯定的なものに変えることができます。 無条件の愛が、それを行います。 文字通り 「無条件な愛」です。 それを覚えておいてください。 あなたは、好奇心と、持 っているすべての力を使 って、受け入れるだけ受け入れ、 人間関係を楽しむことができるのです。

もう今みなさんは、まわりの人すべてが、非常に創造的なビジョンを持 った存在 81 だと知 っていますから、次のような形でサポートすることができます。 まわりの人がやりたが っている、本当にワクワクするようなことを、勇気づけて、 やらせてあげてください。 それらができるようにサポートしてあげてください。 2 サポートは、いろいろな形でできます。 たとえば、気づいたことをいろいろと教えてあげることもできますし、必要な情 報を与えることもできます。 その人がも っとワクワクできるようなプレゼントをあげることもできます。 その人がどうなれば 一番ワクワクできるのかわかれば、その部分をサポートして あげることができるのです。 もしまわりの人達が自分の人生に怖れを持ち込まなければ、あなたに対してもた くさんのサポートをすることができます。 しかし、だからといつて、強い人間になる必要はありません。

16 219 強くなると、人間はだ いた い、他 の人を押しや ってしま います。 この社会でそういったことがよく起こるのは、皆、相互に依存じあっているから です。 自分が強くなれば誰にも頼らなくてすむといいますが、ここでいいたいのは 「誰 にも寄りかかる必要はない」ということです。 寄りかからずに、サポートしてあげてください。 相手をサポートすることによ って、自分も常にサポートされることになります。 「相互依存」とは、お互いにサポートしあう、ということを否定的なほうから見 たやり方です。 その相手がいなければ自分は生きてはいけない、というように、必要性を相手に 要求する部分、それが否定的な部分です。 不思議なことに、自分が本当の意味で自立したとき、二人は永遠にサポートしあ うことになります。

お互いにつなが っていられます。 o2 二人の関係はこうでなければならないと自分で決めているときは、二人の本当の 関係を信頼していないことになります。 二人で共同創造していくためには、なにか二人で楽しめることを共同のプロジェ クトとしてやることが必要です。 二人がお互いに、 一番ワクワクできることをサポートしあえれば、その人達がま た別の人達をハッピーにして、ワクワクさせ、またその人達が別の人達を ・・・ というように、大きなハツピーなファミリーができあがります。 我々の世界では、すべての個人は、すべての人と結婚しています。 ですから、私達の惑星の中で起きるすべての出来事は 「結婚」の中で起きている ことなのです。 肉体的なレベルでは、誰の親は誰々ということはありますが、大人になると結局 は皆ひとつになります。

16 221 無条件の愛を持 って、常にサポートしているとき、すべての人がテレパシーでつ ながることができます。創造的な人間関係は、常にテレパシーのつながりをより 深めるのです。 テレパシーとは、文字通り、相手がなにを考えているのか読み合 っているのでは ありません。 すべての人ひとりひとりが、固有の振動数を持っていますが、誰かが誰かを愛し 始めたとき、その人と自分を同 一視し始めます。これを 「愛の絆」といいますが、 自分自身をその相手と同 一視し始めたとき、自分の波動が相手の波動と合 ってき ます。 ま ったく同じ周波数になる必要はありませんが、非常に近 いところにきます。 二人の周波数が非常に近くな ったとき、外から来る情報を同じような形で取り入 れることになります。別のいい方をすれば、あまり似てきているので同じような 考え方になる、ということです。

無条件の愛を持って、非常につながりが強くなっているとき、まったく同時に同 2 じようなことを考えます。ですから二人して、相手が考えていることを読み合 っ ていると思いがちなのですが、そうではありません。 二人で同じことを考え始めているだけなのです。 これがテレパシーです。 テレパシーとは、相手から情報を抜き取 って満足することではありません。 相手と自分がちょうど鏡のような関係になって、同時にいろんなことが起きてい る状態のことなのです。 この状態で、個性が失われるということはありません。 実は、まったく正反対のことが起きています。 テレパシツクな関係になるときは、この人間関係の中で、自分が発揮できるすべ てのものを 一番強く持てるときなのです。 それを信頼でき、流れに乗れるときです。 なぜならば、そのとき、あなたは自分自身も充実し、他の人も満足させられる状

16 223 態になっているからです。 ですからどんな変化が二人の間で起きようと、自分が途中でその人間関係から切 り離されてしまう、と怖れる必要はありません。 自分がどんなに変化していこうと、それに必要なものは寄 ってきます。 あなたは常に満足していられるのです。 創造的な人間関係は、リラックスした状態、インスピレーションに満ちた状態の とき起こります。 簡単にいうと、二人でどうやって遊ぶかを学んでいるだけなのです。 できるだけ無条件に相手を愛する、ということを共に学んでいるのです。 ですからリラックスしてください。 そして三つ深呼吸をして、目を閉じてください。 今までやった瞑想をすべて、思い出してください。 自分に会 い、自分を愛する瞑想もやりました。

224 自分が子供であるということを思い出してください。 いろいろな知識と共に遊ぶことができます。 そして無限の中で、本当に楽しむことができます。 イマジネーションの中で次のことをイメージしてください。 自分が水晶のひとつの面だと思ってください。 それをイメージします。 今、宇宙空間に浮かんでいます。 まわりはすべて、星です。 自分であるその水品の真ん中から、非常に強い光が輝き出しています。 あなたはとてもきれいな、透明な水晶です。 その光は自分の中を通 って外に出て行き、まわりのすべての星がそれを見ている のを感じます。 今、すべての星があなたの方に向か ってきているのを見ます。

16 みなさんは時間と空間のことをよく知 っています。 星がだんだん近づくにつれて、ひとつひとつの星から見れば、残りの星がすべて、 その星に向かっているように見えます。 すべての統合は、どこにいても見ることができるのです。 星がだんだん近づいてくると、そのひとつひとつの星が、あなたと同じようにき れいな水晶の一面であったことが見えてきます。 あなたの水晶はたくさんの側面と、そしてたくさんの核を持 っています。 今近づいてきている別の水晶も、それに合う側面と核を持っています。 今、そこにある星すべてがあなたの方に近づいてきています。 邪魔するものは、なにもありません。 星がどんどんあなたに近づいてくるのを見て、あなたは大きな喜びを感じます。 それでは、あなたの光のハートを開けてください。 今は、完全に自分を委ねてしまうことが、弱さではなく無限の強さだと知 ってい あ

F■ o 61 〓 ,マ,′ 2 自分をまったくオープンにするということは、無限に自分を開くことです。 それは 「無限」とつながっていることを意味します。 無限とコンタクトを持っているとき、あなたは無限の力とつながっているのと同 じになります。 ですから今、心をすべて開けて、勢いよく向かってくる水晶に開いてください。 いくつかは、はじめにあなたの所にたどり着きます。 またいくつかは、遅れてくるかも知れません。 最初にたどり着いた順にあなたの水晶の側面にピタッピタッとはまってくるのが わかります。 どんどん、どんどん合体します。 近づいてきて、あなたに触れる水晶はすべて、あなたのまわりにくっついていき ます。 完全に合体し、だんだんと大きくな っていきます。

16 創造されたすべてのクリスタル、すべての星がだんだん寄ってきて、大きなマス タークリスタルとなります。 非常に明るい光で輝いています。 あなたは今、その多次元クリスタルの 一側面です。 そこでひとつ気がつきます。 その大きくなった水晶は、最初のあなたと同じ形なのです。 ただ大きさが変わ っただけだ、と気が つきます。 以前に持 っていた自分の性質を、すべてその中に持 っています。 「完 全 さ 」 も 、 そ の 中 に 含 ま れ て い ま す 。 あなた自身も、その水晶と同じように、大きな水晶なのです。 自分が大きな水晶だと気がつくと、どの面にも自分が触れたい順番に、好きなよ うに触れられることがわかります。 すべての面から鋭い光が発せられて、交差し、すべての面がすべての他の面とつ なが っているのが見えます。 72

自分がいる真ん中から見ていると、自分が今どの面とつながっているかがわかり 28 ます。 そして今、真ん中にある自分の光がさらに輝きを増していきます。 それと同時に各々の側面が、より光に満ちてきます。 呼吸をするたびに、その大きな水品のエネルギーがより大きく、より大きくなる のを感じます。 さらにその光が強ま って、強ま って、強ま つていきます。 もうこれ以上強くなれないというところまでいっても、さらに強くなります。 そしてそれは爆発して、無数の水晶となります。 各々の水晶が再び宇宙へと漂っていきます。 しかし、その空間は以前のような、なにもない空間ではありません。 奇跡が起き、飛んでいつたひと つひと つの水晶が、先程と同じような大きな水晶 にな って、宇宙を満たすからです。

ひとつひとつの大きな水晶が、まわりの結晶と交差します。 どこを見ても、あなたはすべての水晶、すべての結晶の中にいます。 まわりの結晶も、すべてあなたの中にあるのです。 今、あなたはひと つです。 常に、ひとつです。 無数のあなたを反映して見せてくれる鏡と、常に 一緒にあります。 永遠にです。 す べ て の 一側 面 が 、 全 体 を 支 え て い ま す 。 全体がひとつひとつの側面を支えています。 そこにも いる全員が、大きな水晶として、永遠の中でぐるぐると廻 っています。

230 あなたは無上の愛の、水品の結晶です。 三つ大きな呼吸をして、そして新たな現実の中で目を覚ましましよう。 覚えておいてください。 以前の現実と、この新しい現実はまったく違っています。 あなたは、まったく新しい存在です。 生まれ変わりました。 あなたのエネルギーは今、より軽く、非常にパワフルになっています。 あなたのエネルギーは非常にパワフルでありながら、非常に軽くな っています。 まわりを満たす エネルギーで、あなた自身も満たされています。 満たされて他の人の役に立つとき、あなたも他の人を満たすことができます。 それでは立って、少し身体を揺すってください。 身体を伸ばして宇宙を満たしてください。

16 そして、この肉体の形の中にエネルギーを充分に満たしてください。 幸せな感覚を受け取ってください。 それでは座ってください。 質問のある人は質問をどうぞ。 Q l (女)最初の瞑想のとき、心臓の鼓動が激しくなった後で、両手と両足が電気にしびれ たようになり、触 ったらとても冷たくて、そのうち身体がけいれんしたようにな ってしまいました。 バシャール 今あなたは超伝導性を持 ったところです。 今みなさんの社会が、超伝導物質というものを発見していますが、それも偶然で はありません。 超 伝 導 は 、 す べ て の 流 れ に 対 し て 抵 抗 が ゼ ロ に な る と い う こ と を 意 味 し ま す 。 劉

232 みなさんの意識が集合意識として結晶化するとき、超伝導となります。 ときによ っては、そこから温度が低くなることがあります。 どうでしょう、続けてください。 Q l それからほとんどバシャールのいうことが耳に入らないぐらい、身体が苦しかっ たのですが・・・。 バシャール あなたは古い観念や古い感情など、自身に起きてきたさまざまなものを解決して いました。それらを溶かしていたのです。 今までの前世の間で押し込めていたものが今、表面に出てきて溶けています。 こう思ってもいいでしょう。 ちょうど今、陣痛と同じようなものがきていると思ってください。 新しい生命を吹き込んでいるところです。 自分ひとりでやっているのだとさえ思わなければ、それを痛みとして感じる必要 はありません。

Q 自分の中にいる新しい自分、子供に助けさせてあげてください。そうすればあな たに、味方がひとり増えます。 永遠のエネルギーに自分がサポートされているとわかれば、それは痛みとして感 じる必要はないのです。 肉体的にも、エネルギー的にも、新しい自分が 「赤ちゃん」を産むとき、感情的 なものや苦痛を感じたら、あなたが永遠とつながっていることを思い出してくだ さい。別に、痛みを伴う必要はないのです。 自分のガイドにも、助けさせてあげてください。彼らもあなたの一部です。 ガイドは、あなたの代わりにやってはくれませんが、あなたにそれができるよう、 いろいろなことを思い出させてくれます。 宇宙にお産婆さんの役をさせてあげてください。そうすれば陣痛はいりません。 どうでしょう、今のでいいですか? 確かに、しびれが瞑想の最後の方になるとだんだん薄れてきて、それからおなか 務

Q 234 と腰がすごく痛くな ってきました。 バシャール それが陣痛です。 新しい生命を、今誕生させようとしています。 わかりましたか? はい。どうもありがとう。 バシャール どうもありがとう。 Q 2 (女)無条件の愛のことを思い出したとき、涙が出てきたんですけれど、バシャールは、 涙は否定的な発散の方法だといいました。でも私はとてもうれしくて、うれしく て、うれしくて、涙が出てくるのですが ・・・。 バシャール 涙は、否定的なほうから解放しているということです。 今あなたは、古いやり方を解放しています。

16 235 Q 2 は い そして、無限の愛と共感しています。 バランスのために、涙が感謝の流れとして、出てくるときがあります。 解放、発散は、常に気持ちがいいものです。 どうでしょう、今ので充分な答になっていますか? バシャール 涙が否定的だといったのは、涙を流しているとき、まだ否定的な所にいるという 意味ではありません。 否定的なほうから出てきて発散させている、という意味です。 これは、常に気持ちがいいですね。 どうでしょう、明確になりましたか? イエスですか、ノーですか? Q 2 まあまあです。

236 バシャール 明確ではない部分はどこでしょう? Q 2 感謝して涙を流す、ということの意味を知りたいのです。 バシャール 浄化です。 こういういい方もできます。 自分の中から毒素を外に出しているのです。 感謝は、無限のサポートを自分で認識したとき感じます。 自分が無限の存在とつながっていることを感じ、人生に格別な努力は必要ないの だと認識したとき、感謝という感情が出てくるのです。 感謝とは、この創造の中に自分がちょうどうまくはまっているのだ、ということ を認識して喜ぶことです。 自分の自然の状態を認識することです。 いいですか?

16 バ ン ヤ I ル Q 2 共感と、分かち合いについて知りたいのですが。 どうもありがとう。 まず最初に 「共感」とは、感情が平らになることです。 バランスの取れた状態になります。 別のいい方をすれば、感情が上がったり下がったり、あまり大きく振れないとい うことです。 ですからこの社会では、共感しているのに、それを冷たいと間違 って解釈するこ とがあります。自分と同じように感じて欲しいのに、相手が感情的な起伏をも っ てそれを表現しないからです。 しかし、他の人に対しての真の共感は、自分の心の中に、まず心の平和がなけれ ばやってきません。 共感は、歓喜の中でそれを表現することもできますし、ただその状態を知 ってい る、非常に静かな状態でそれを知 っている、という表現方法もあります。 ですから、別のいい方をすれば、共感とは 「静けさ」である、ともいえるのです。 窃

238 こういったことをよく理解していない人は、静けさを 「人から離れた状態」と勘 違いします。 真の意味での静けさは、すべての人とつながっている状態です。 その中に否定的なものは、なにもありません。 すべてのものは、無条件の愛に値するものであり、平等です。 この社会の大部分の人は、感情を、メロドラマのように大げさに表現されなくて はいけないものと思っています。 どうでしょう、わかってきましたか? Q 2 はい。 バシャール 分かち合 ってくれて、どうもありがとう。 Q 3 (女)さっき宇宙のガイドということをおっしゃっていましたが

239 バ ン ヤ | ル ブト 常 に い い で す ね バシャール それだけでなく、もちろんあなた自身も、自分の一番いいガイドになって、二人 で手をつないで行ってください、ということです。 Q 3 昨日と今日受けたワークショップの中で、この前の夜見た夢が、瞑想中にぴたり とあてはまるものだということに気がつきました。今日も瞑想中に手が震えて、 昨日夢で自分が大きな自転車を小さな自転車に乗り換えているということを思い 出しました。 バシャール 自分の子供の部分を見つけたのでしょうか。 Q 3 それを思い出したとたんに、自分に来ている否定的なエネルギーをうまく使える ということがわかりました。その夢は、単に私のガイドだったのだと思うのです 力′′. . .

バ ン ヤ l ル 240 Q 3 私は夢が好きなのですが、二日間の瞑想で、夢がガイドをしてくれたと信頼して いいのでしょうか? バシャール なぜいけないのでしょう。 今のことに対して、なぜ私の意見が必要なのでしょう? Q 3 まだ、偶然というのが怖いのです。 なぜでしょう。 「偶 然 」 の 定 義 づ け を し て み て く だ さ い 。 Q 3 悲しいことに 「自分にとって良い奇跡」「それによって起こるとても良い奇跡」 です。 バシャール 自分の判断にまた判断を加えています。 今、奇跡とは、非常に自然のものだとわかっていますか?

241 16 Q 3 無論、否定的な偶然と、肯定的な偶然があります。 あなたはどちらを好むでしょう? Q 3 やはり肯定的な偶然です。 バシャール 本当に? Q 3 このセミナーによつて、肯定的な偶然が自分のまわりにたくさんあるのだと気づ きました。 バシャール それらを自分で創り出している、ということにも気づきましたか? たぶん、自分でわかっていないから、今質問をしたのだと思います。 バシャール 偶然は、事故のように降りかかつてくるものではありません。

242 Q 3 宇宙では 「偶然」はガイドなのですか? バシャール あなたがすでに知 っていることを、またいい聞かせてあげる機会を与えてくれて ありがとう (笑)。 Q 3 わがままな子供でごめんなさい。 バシャール 手間がかかってもいいですから、それを楽しんでください。 自分に、あまり厳しくしないように。 否定的なものを選んでいる人はそれでもいいですが、もしいやだつたら変えてく ださい。 自分が否定的なものを選択していて、さらに選択している自分を責めているとき、 変えるまでさらに長い時間がかかります。 もちろんこれは 「そうしたらどうか」といつているだけですので、後は自分で決 めてください。

16 どうもありがとう。 Q 4 (女)全体的に身体がとても気持ち良かったのですが、身体の中の一ヵ所だけ気持ちが あまり良くなかったのです。 バシャール どこですか? Q 4 両肩のところなのですけれど。 バシャール そこはチャネリングチャクラと呼ばれる所 (首の後ろから肩甲骨の間あたり)で す。 より広い意識と交流が始まりそうになると、その辺で痛みが出たり、抵抗が出た りしますc マッサージやボディーワークをやつてもらうのも、いいでしよう。 それから、シンプルに自分自身を信頼してください。 あまり長くは残りません。 右

特に、自分が今受け入れている波動と比べて自分の波動が低いのだ、と考えない 蟄 ようにしてください。 摩擦や抵抗があると痛みが出てきますが、この摩擦や抵抗は、自分の中にやって きているものと自分は違う、差がある、と定義づけするときに起こります。 自分の強さを、よく知っていてください。 そして自分が開いても弱くならない、重ねても弱くならないのだ、ということを 覚えておいてください。 どんなエネルギー、どんな意識とつながっていても、必ずあなたの意識はそこの 中に入っていきます。 ですから軽く流してあげてください。結局、あなたの 一部なのです。 あなたの今まで見えていなか った部分が、より多く流れていくだけです。 この時期、みなさんの社会によくある症状です。 今、みなさんの背中のところをエネルギーが上がったり下がったりしています。

16 古い考え方や観念を持っていたためにずれていた背骨が、新しい考え方が出てく るに従 って戻り始め、痛みが出ることがあります。 自分の身体をまっすぐにして、呼吸をまっすぐに吸い込んでください。自分の中 にある空洞をそれに沿わせて、共鳴させてあげてください。 呼吸をするたびに、共鳴させてください。 呼吸を前から吸い込むのではなくて、呼吸が後ろから前に行くように吸い込みま す。 水門を開けて洪水を起こすようなことをする必要はありません。 自分で遊んでみてください。そして慣れてください。 自分が、エメラルドグリーンの素晴らしくきれいな光の中に入っているのを感じ てください。 エメラルド色の光は、みなさんの世界が通り過ぎようとしているこの変革の時代 のシンボルです。 新しいエネルギーが来るたびに、さらに自分の足を地にしっかりとつけてくださ ん

246 この地球全体の、成長する水晶の結晶となってください。 自分自身を自然から切り離してしまうと、新たなエネルギーが入ってきたときに 自分の中でショートを起こしてしまいます。 自分もこの地球全体の、ほんの小さな 一部だと感じるとき、あるいは地球全体も 自分のより大きな部分を反映しているだけだと思えるとき、入ってくるエネルギ ーはすべて、地球に流してあげることができます。 そうすれば、あなた自身があわてたりすることはなくなります。 そしてあなた自身も、そこから エネルギーをひき入れることができます。 たくさんの人が、自分のみぞおちの部分にエネルギーを感じることがあります。 ここは自分の意志のチャクラ、そして未来の自分につながっているチャクラです。 同じテクニックを使って、自分のエネルギーを柔らかくして、バランスを取って

16 ください。 そして呼吸をしてください。 どうでしょう、今ので助けになりましたか? Q 4 はい。どうもありがとう。 バシャール どうもありがとう。 Q 5 (女)よくバシャールは、あなたの世界ではみんなと結婚しているといいますが、あな たの歴史の中にも、より所有的な関係が起きたことがありますか? バシャール はい― (笑) 私達もみなさんの社会と同じような部分を通り過ぎてきました。 でもどちらかというと、ひとつになってやってきましたので、みなさんの社会の ように極端な状態にはなりませんでした。 イ

248 後で、そのことをよく調べてみようと思います。 Q 5 え っ? なぜ? バシャール 単なる冗談です。 私はただ所有的にな って話をしただけです。 どうでしょう? Q 5 もうひとつ質問があります。 私達の中では、男と女が友達になれないときがありました。今はいいのです が ・・・。 バシャール 何人かの人は、男と女が友達になっていてもいい、と考えているようです。 まだ違うという人もいますが。 Q 5 あなたの社会では、そういった変化がどのように起きたのでしょう?

16 249 は い バシャール 私達の社会では所有的にな つたことはありましたが、性的に不平等であ ったこと はなかったのです。 Q 5 わかりますか? バシャール それでいいですか? Q 5 いいえ。 バシャール 次のように考えてみるといいでしよう。 みなさんの社会は、その不平等性を非常によく見せてくれています。 自分の男性的な部分と女性的な部分を見た先程の瞑想を思い出してください。 みなさんも何回も何回も生まれ変わっている間に、男であったり女であったりし ていました。ですから自分を平等に扱うことはできます。

Q 5 はいc 今自分が男であれ女であれ、自分の中にやはり男の部分、女の部分という二極が 劉 あります。自分の中でその二つを友達として見られれば、男であれ女であれ、ま わりにいるいろいろな人達と友達になることができます。 どうでしょう? 今の提案でいいですか? バシャール 私達の友達でいてくれて、ありがとう。 Q 6 (女)バシャールがダリルの中に入るとき、非常に強力なエネルギーがきます。バシャ ールの呼吸と 一緒になって、その呼吸がすべて自分の身体の中に入っていくとき に、身体がとても熱く感じるのですが・・・。 バシャール これもよくあることです。 チャネリングをする人の中にエネルギーがたくさん入ってきたとき、まわりの人 もよくそのエネルギーを受け取ります。

16 そのように入 ってくる、あるいは輝き出させるエネルギーは、ある周波数を持 っ ています。 ですから、もしあなたがその周波数に合わせれば、自分の中でも同じ暖かさを感 じることができます。 また時によ っては、別の方向からその周波数に合わせようとして、眠くなります。 そのエネルギーに抵抗しようとすると、気が遠くなったりする人もいます。 ただここでいっておきたいのは、あなたが感じているエネルギーは、私達からの 直接のエネルギーではなくて、それに合わせた自分自身のエネルギーなのだ、と いうことです。 私達は、自分達の文明の周波数をここにも ってくるだけですから、それに合わせ るかどうかは、みなさん次第です。 誰でも、自分が持 っているエネルギーを常にどこかに合わせています。 したがっていつもいっているように、私達のエネルギーがみなさんのエネルギ1 52

252 を高めるのに必要なのではありません。 なぜならみなさんは、もうすでに自分自身でエネルギーを持 っているからです。 てすから、こういつた交流を 「例」「模範」として使つて、自分のエネルギーが 使えるようになればいいのです。 どうでしょう、今ので答になっていますか? Q 6 はい、どうもありがとう。 バシャール ここで、みなさんに 「ありがとう」といいたいと思います。 私達とみなさんがひとつであるということに対して、また、この関係をより強く できたことに対して、感謝したいと思います。 双方が集ま って、非常に創造的になれたことを感謝します。 私達の無上の愛をみなさんにお贈りしたいと思いますc

16 253 祝福とプレゼント。みなさんは私達にと って非常に大きなプレゼントですc みなさんがこう いう形で分かち合 つてくれたことに感謝します。 愛に満ちた、官能に満ちた 一日でありますように ・・・。

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